メディアも白書も油断ならない「若者の〇〇離れ」とよく言われる。 「若者のクルマ離れ」「若者のテレビ離れ」「若者のファッション離れ」「若者のお酒離れ」などなど、まるでありとあらゆるものから若者が離れているかのようにおもしろおかしくニュースで取り上げられたりしている。 「若者の〇○離れ」の話題がのぼるたびに、したり顔で「イマドキの若いモンは…」と言いたがる大人も多数存在する。しかし、冷静にデータを見れば、「若者の〇〇離れ」と言われるものの大部分は、事実と反する偏見と誤解による思い込みであることがわかる。 新聞やテレビの報道でさえ、一部を切り取った形で印象操作をする場合もあるので注意が必要である。メディアだけではない。政府の白書も油断がならない。 かつて、内閣府「令和4年版男女共同参画白書」の中にあった「20代男性の約4割はデートの経験なし」という調査結果が大きな話題になったことがあったが、それ