期待が大きかった「ナチョ・リブレ」が(期待していただけに)あまりにもアレレ…な出来だったので、脚本家マイク・ホワイトの落穂拾いとして「グッド・ガール」を観てみました。DVDのジャケットだけ見ると「ジェニファー・アニストン主演のラブコメ」以上でも以下でもないという感じですが、これがとんでもない大傑作でした。郊外の閉塞感を見事に切取った秀逸なブラックコメディ/ドラマだと思いました。 物語は至ってシンプル。ジェニファー・アニストン演じる主人公のジャスティンは片田舎のディスカウントストアで働く主婦。平凡な毎日にウンザリしていた彼女は、同じ店で働く青年ホールデンと親しくなり、遂には一夜をともにするが・・・というお話。 あらすじだけ聞くと、100万回ぐらい繰り返されてきたであろう「年上の女と若い男の不倫物」以上でも以下でもないという感じですが、やはり“神は細部に宿る”とでも言いましょうか。まず、田舎町