覚醒剤の注射に使われると知りながら医療用の注射器280本を無許可で販売した罪に問われた大阪の無職の男に、和歌山地方裁判所は懲役2年8か月の実刑判決を言い渡しました。 警察によりますと、男は覚醒剤の密売人に注射器を売りさばき、「道具屋イチロー」と呼ばれていたということです。 大阪市城東区の無職、横山一郎被告(56)は、去年8月、大阪市内の路上で無許可で医療用の注射器280本を販売したほか、自宅で覚醒剤を使用していたとして薬事法違反の無許可販売と覚せい剤取締法違反の罪に問われていました。 18日の判決で、和歌山地方裁判所の溝田泰之裁判官は「覚醒剤の注射に使われることを知りながら密売人に販売していた」と指摘したうえで、「覚醒剤の拡散を助長しており、悪質だ」として懲役2年8か月の実刑判決を言い渡しました。 警察によりますと、横山被告はこれまで主に大阪で覚醒剤の密売人を相手に注射器を売りさばき、「道