京都市南区の宗教法人「空海密教大金龍院」の道場で、信者で会社経営の南部忠之さん=当時(68)=が集団暴行を受けて死亡し、南部さんの妻を含む信者の男女8人が傷害致死容疑で逮捕された事件で、南部さんがたばこを吸ったことが暴行のきっかけになったことが22日、京都府警への取材でわかった。 府警は同日、同容疑で信者の会社員、徳網一能(とくあみ・かずのり)容疑者(47)=滋賀県草津市渋川=を新たに逮捕した。容疑を認めている。 府警によると、逮捕された信者らは「南部さんがたばこを吸っているのを見て、教義に反すると思った」などと供述。今月16日の犯行時には、信者らが輪になって南部さんを取り囲み、背中をたたいたり、足で踏みつけたりする暴行を加えていた。 喫煙などをきっかけに、当時、道場にいた信者らが集団で暴行を加えたとみられる。南部さんが死亡する数日前にも「殴られた」などと周囲に話していたことも判明し