『関ヶ原』、『燃えよ剣』と司馬遼󠄁太郎原作の映画化でタッグを組んできた俳優・岡田准一と監督・原田眞人。二人が3度目のタッグの原作に選んだのは、小説家・深町秋生の傑作ノワール『ヘルドッグス 地獄の犬たち』。 元警官で、現在はある事件によって復讐の鬼と化した岡田演じる兼高は、警察に捕まり、自らの罪と引き換えにヤクザ組織の潜入捜査をさせられることに。そこでバディを組んだのは事前の調査で相性98%の「サイコボーイ」と称される室岡(坂口健太郎)。二人はヤクザ組織をのし上がっていくのだが…。 本作でバディ役を演じ、見たことのない激烈なアクションで男の艶と色気、狂気までをも体現した二人に、対談インタビューで原作への想いや撮影の裏側を聞いた。 「原作の力強い筆致とエネルギッシュな空気感が好き」(岡田) ――本作は深町秋生さんが2017年に刊行した原作の映画化です。まさにその魅力をフルに活かしきった作品か