「ビデオ・ザ・ワールド」(コアマガジン)が休刊しました。その話は昨年末から聞いてはいたのですが、本来なら8月号まで発売される予定だったといいます(その後、誌名だけ残して外部編集に引き継ぐ予定もあったらしい)。しかし、急遽この6月号で休刊となってしまいました。そのため、この号では休刊号にも関わらず、歴史を振り返るような企画もなく、連載の中には「あと二回」といった表記もあったりして、突然の休刊だったことがわかります。どうやら4月19日に発行元のコアマガジンの「ニャン2倶楽部」編集部、「コミックメガストア」編集部の家宅捜索の影響のようですが、30年の歴史を持つ雑誌の終幕としては、あまりにもあっけないものでした。 カンパニー松尾監督はTwitterで「時代の流れとはいえ、唯一批評性があっただけに残念です。悔しいです。ワールドが一つの指針であり、ワールドに評価されたくて撮ってた時期もありました。無念
以前紹介した「日の丸電子書籍はなぜ敗れたのか」の著者、鈴木秀生氏のBlog「本とeBookの公園」の「文章で飯を食っていくということ」というエントリーを読んで、うーんと唸ってしまいました。 若者に「電子書籍業界に入りたいんですけど」と言われたことをきっかけに、電子書籍業界の厳しい現状、そして「書く」仕事についての現状と未来について考察した文章です。 かつては週刊誌では1ページの原稿料が3~5万くらいだったのが、ネットメディアでは1万2千~1万5千円になっているという佐々木俊尚氏の記事を引用し、いや、ネットメディアでは1万2千円もなかなか出せません、とさらに厳しい現状を突きつけてくれます。 いや、ホント、ネットの原稿料は安いです。ついこの間まで「出版業界って何十年も原稿料上がってないんだぜー」なんて言って笑ってたのが、ここ数年は上がるどころか下がる一方。しかし、それよりも安いのがネットメディ
「駅麺対決」、海鮮塩らーめんに続いて、油そば弁当も行ってみました。こちらも海鮮塩らーめんと同じくジェット加熱式なので、箱がでかい、でかい。 まず、一度箱から出して、スープを麺にふりかけてから再び箱に戻して紐をひっぱって加熱開始。5〜6分で熱々の油そばが完成です。 さすがに無理があるなぁと思った塩らーめんに比べると、油そばは違和感ないですね。上に乗っているチャーシューが大きいので、一度どけてから麺をかき混ぜてスープと絡める感じです。熱々ということもあって、お店で食べる油そばと遜色ない完成度。これが駅弁か? と思ってしまうほど本格的です。麺もシコシコ、スープもコクがあります。大きなチャーシューにキクラゲ、メンマ、ネギと具もバッチリ。 さらに、その横には黒豚赤ワインステーキを乗せたご飯まであるのですよ。このステーキもなかなかの味わい。サブにするには勿体ないほど。 ジェット弁は物足りなくなるのが常
「安田理央のAVレビュー大全1987-2012」に続いて、第二作「1999年のポルカ」もKindleから販売します。 これは2000年に「ブンカサーバー」というサイトで連載した小説を少し手直ししたものです。少し前に子供が産まれて、エロ仕事と父親業ということを、よく考えていた時期だったので、父と息子とエロ業界という、なんだかよくわからない話になりました。 作中に出てくるAV業界の描写は、今読むとやっぱり十年前だなぁという印象を受けました。まだどこか牧歌的です。 ちなみに主人公のポルカは、2004年から現在まで「特選小説」(綜合図書)で延々と連載している「さる業界の女たち」という連作小説でも活躍しています。 なんでこれを出したかというと、「安田理央のAVレビュー大全1987-2012」がアダルトカテゴリーなもので、普通に検索しても出てこないとか、ランキングに入れてもらえないとかがありまして、一
仕事からの逃避としての料理。それが逃避めし。吉田戦車さんの新刊エッセイです。 逃避めし 作者: 吉田戦車出版社/メーカー: イースト・プレス発売日: 2011/07/12メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 7人 クリック: 215回この商品を含むブログ (26件) を見る 本人によれば逃避めしの定義は、 ・しめきりが迫っているのに、つい作り始めてしまうもの。 ・マンガのことを考えることを忘れたくて、作り始めてしまうもの。 ・酒を進めるために、そして酒のダメージから回復するために作るもの。 ・仕事中の小腹を満たすために作るもの。 ・売っている味、プロの味への反抗心から作るもの。 ・けっして外では買えない味のもの。 ・冷蔵庫や食品置き場をからっぽにしたくて作るもの。 ・料理人として妻の優位に立とうとして作るもの。 だそうです。 仕事場で、ひとりでチマチマと作り、ひとりで食べる。正に男の料
世間的にはどうしても、やまぐちりこの陰に隠れてしまう感はありますが、「元ミスマ◯ジン」の肩書きを持つほしのあすかのAVデビューは個人的にはかなり注目しておりました。貧乳フェチで薄幸そうな子が好きですからね、僕。この子はどストライクなわけですよ。あんまりほめ言葉になんないかもしれないけど(笑)。 というわけで、さっそくそのデビュー作「元ミスマ○ジン ほしのあすかAV Debut」(SODクリエイト)を見ました。 いや、これはいいわ。これは芸能人物AVというよりも、羞恥物AVですよ! 何がいいって、初めてハダカになるシーン。草原で帽子をかぶって、ガーリーなワンピースという往年の宇宙企画を思わせるようなシチュエーション。そして、森の中で初脱ぎ。 もうね、ほしのあすかちゃん、大変な恥ずかしがり屋なのですよ。照れ笑いを浮かべながらも泣きそうな表情。下着になるだけで顔を覆ったり、椅子の後ろに隠れちゃっ
今大会の台風の目ともいえるのがこの「ながさき鯨カツ弁当 龍馬が愛した望龍椀」。龍馬ブームに便乗して、龍馬関連の商品が数多く出品されている今大会ですが、その中でも最も人気が高く、初日から長い行列もできていたのがコレです。 2006年の「カツ対決」で初登場してから高い人気を誇る長崎駅の「ながさき鯨カツ弁当」を、龍馬ゆかりの亀山焼蓋付き茶碗に入れたという企画モノ。2100円と高めですが、この茶碗はかなりヒキがありますよね。 行列はスルーする主義なので、しばらく敬遠していたのですが、三連休明けの平日、しかも極寒という天候で客足が少ないこの日、並ばずにゲットできました。 中身は以前からの「ながさき鯨カツ弁当」と全く同じなので、問題無し。サックリと軽い鯨カツと鯨肉竜田揚げ、鯨のそぼろ。鯨肉独特の風味もしっかり活きていて、いくらでも食べられそう。 そして肝心の器ですが、丼というにはやや小ぶりで、なるほど
JR渋谷駅の山手線ホームに、日清どん兵衛を食べさせるスタンド店が出来ています。前は黒酢スタンドだったところですね。前から気になっていたんですが、ようやく今日食べることが出来ました。 どん兵衛といってもキツネだけじゃなくて、肉とかカレーとか9種類もあって、どれも200円。僕はかきあげどん兵衛(西日本味)にしました。 注文すると、店員がカップを開け、かやくとスープを入れてお湯を注いで、キッチンタイマーと共にどん兵衛を渡してくれます。タイマーで5分になったら食べろとのこと。5分って、結構あるんで、それまでボーッと立ってるしかないんですね。店内にはどん兵衛のCMが延々とリピートで放映されてて、もう頭にこびりついちゃいます。これ、店員さん、イヤにならないのかな。 ようやく5分経過、ピピピとタイマーがなったら食べ頃です。味は…、まぁ、普通のどん兵衛ですね。西日本味ということで、確かにちょっと薄めかも。
児童買春・児童ポルノ禁止法改正案について、自民・公明両党と民主党は修正協議で、焦点となっていた「単純所持」を禁じることで合意したそうなんで、今国会で成立しそうな雲行き。 ただ、改正法施行前から所持していた画像については与党側は処罰対象に含むとしているけれど、民主党は「さかのぼるべきではない」としているようなので、これは民主党に期待するしかないのかなぁ。 「児童ポルノ」を資料として見ている僕としては、とりあえず過去のもの所持を許してくれれば、実はそれほど反対ではなかったりするんですよね。現時点でも、児童ポルノは既に新規発売は出来ない状況ですから、あんまり関係ないわけですし。 ただ、やっぱり過去の物も単純所持禁止となると、それは文化の否定となると思うのですよ。 前のエントリーでも「写真時代」や「ビデオザワールド」や「スコラ」なんかもヤバイという話を書いたけれど、さっき「漫画ブリッコ」の1983
ゴールデンウィークで妻子が里帰り。仕事も何とか調整付けて、一日だけフルに休めることになりました。さぁ、何をしよう。やっぱり昼から飲んだくれたい。 そこで考えついたのが午前中から飲み歩きをすること。それも文字通り飲んで「歩く」。つまり徒歩で街を移動していこうと思ったのでした。 色々プランを考えましたが、スタートは新宿駅の「ベルク」にしました。新宿までは西武新宿線で移動しましたが、この後は全て徒歩のツアーです。 午前10時。新宿駅東口構内の老舗カフェ、ベルク。いつも混んでいるんですが、この時間でも満席。しかも結構ビールを飲んでいるお客さんが多いのも嬉しいですね。幸運なことに、なんとか座れました。 ギネスのハーフパイン451円、ベルクドッグで304円を朝食代わりに。いやぁ、本当にここは何を食べても飲んでも美味しいし、安い。 今、立ち退き問題で揺れているベルグですが、ここが無くなってしまうのは、あ
若者が消費をしないということが問題になっている。僕の属しているエロ業界でも、主なユーザーの年齢層は高い。AVで30代後半から40代、エロ本となると40代以上というところだろうか。なんとなくエロというと、血気盛んな若者が見たり読んだりするものというイメージがあるらしく、エロのユーザーはオヤジばかりだよ、と言うと驚かれることが多い。 すると、そうか、若い人はインターネットとか携帯電話でエロを見るからね、わざわざAVとか雑誌とか買わないよな…という話になるわけだし、実際にそれも大きな理由なのだと思う。エロ雑誌がネットやらない人の救済処置のようなスタンスになっているという(エロ雑誌読者のネット利用率は低い)のも事実だ。 ただ、エロメディアが若者のものだという考え自体が間違っていたんじゃないかという気もするのだ。 「若者殺しの時代」(堀井憲一郎 講談社現代新書)によれば、若者が消費者として認識された
都内の呑兵衛なら誰もが憧れる昼飲みの聖地、赤羽「まるます家」。僕も「孤独のグルメ」でその存在を知ってから、ずーっと行きたいと思っておりました。そしてどうせ行くなら開店の朝9時から行ってみたい! 午前中から飲んでダメ人間っぷりを味わいたい! というわけで、行って参りましたよ。渋谷のロックバー「Bar Isshee」のマスターいっしーと特殊翻訳家・柳下毅一郎さんと一緒に赤羽へ! 午前8時に家を出て、開店時間に「まるます家」前にて集合。赤羽駅東口降りて左手の一番街に入ってすぐにドーンとありましたよ、憧れの「まるます家」。「孤独のグルメ」や雑誌やブログで、その店構えはしっかり目に焼き付けてありますからね。おお、これが本物かって感じ。 9時の開店ですが、もうどんどんお客さんがお店に入っていきますよ。僕らも店に入ります。大きなコの字型のカウンターが二つ。あとテーブル席が四つあります。3人なのでテーブル
最近「もやもやさま〜ず」で紹介されてた近所の某中華料理屋に通っております。「もやもやさま〜ず」に登場する店ですから、まぁ、普通の昔っぽい中華屋です。ラーメンと定食がメイン。別になんの変哲もない小汚い店。まぁまぁ美味しくて、安くて、盛りがいい。大変落ち着きます。 昨日はチャーハンと半ラーメンのセット650円を食べました*1。刻みナルトが入ったチャーハンも大変美味しくて痺れましたが。ラーメンがよかった。あんまり美味しすぎない東京ラーメン。かん水臭い麺とコクが無くて醤油がキツいスープ。有効なのかどうなのかわからないワカメ。「ああ、これこれ」と思いました。 「松葉」の時にも書きましたが、だいたい、東京ラーメンなんて、そんな美味いもんじゃなかった。B級としての美味さですよ。 九州の人が、「本当の九州ラーメンはこんなもんじゃない」とか言うように、東京の人も、本当の東京ラーメンについて声を上げるべきじゃ
月曜に発売された「IKKI」7月号(小学館)で、「サルまん2.0」が突如最終回を迎えました。まだ連載8回目。これでは単行本にもなりません。 連載終了の経緯は竹熊健太郎氏のブログ「たけくまメモ」でも「『サルまん2.0』連載は中止しました」 「今回の『サルまん』連載中止について」のエントリーで説明されていますが、凄かったのは本編最終回の原稿でもこの経緯を竹熊・相原コージ両氏の視点から語っているということです。 竹熊氏は「サルまん2.0」はメディアミックスをテーマに考えていたのだが、それが相原氏や編集部に理解されなかったと言い、相原氏は「もう一度昔のように楽しく連載がしたくて栄光が欲しくて金が欲しくて、だから『サルまん2.0』をやったんだ!!」と赤裸々に語ります。 いや、もう壮絶な自爆という感じの最終回。前作「サルまん」の作中で、夢よもう一度とばかりに「とんち番長2」を始めるも電波漫画となって終
1月に刊行されてる本ですが、遅ればせながら読みました。今や1200誌、年間3億部にまで成長したフリーペーパー市場について元朝日新聞記者が調査したという新書。 フリーペーパーというメディアが成長していく過程や、それによって地方誌が潰されていくという現実、そして世界のフリーペーパーの現状などがわかりやすく書かれていて勉強になりました。 フリーペーパーの創刊ブームは携帯ネットサービスの開始時期と重なり(iモードは1999年サービス開始。ホットペッパーは2001年創刊、R25は2004年創刊)、フリーペーパーは紙媒体のインターネットへの逆襲だという考え方も書かれていますが、どちらも一見「無料」であるという点の方が大きいと思います。情報もコンテンツも無料で広告頼み。 そして広告に頼っているメディアに自由な表現、報道はできるのか? という意見もあるけれど、有料誌だって販売収入よりも広告に頼っているのだ
タコシェに言ったら、大西祥平君に「これ知ってますか、すごいですよ、すごいですよ」と、とあるAVを見せられました。ホットエンターテイメントの「少子化時代を救おう! 伏見直樹のジゴロコレクター SEXは神」です。以下、タコシェのサイトより紹介文。 怒濤のストーリー&映像が見えないくらいの過剰キャプションで繰り出されるメッセージ! そして監督自らBGM熱唱!業界誌騒然、異色のドラッグ映像! 80年代、歌舞伎町の「伝説のジゴロ」と呼ばれ、テレビや映画(「コミック雑誌なんかいらない」など)にも出演したホスト界の元祖カリスマ・伏見直樹が、日本国を「高齢少子化問題」から救うために初めてドラマ仕立てのAVを監督。濃密な男の美学と教義を持ち、「夜の空海」とも呼ばれる伏見直樹は、監督のほかに、脚本、演出、歌唱、イラスト、出演まですべて担当。普通のAVとは、一味も二味も三味も四味も違う作品に仕上がりました! 赤
僕が2003年に某携帯サイトに連載していた「消費者生活」という自分が購入した(お金を払った)ものについてのレビューの再録です。 ●映画「ロード・オブ・ザ・リング/二つの搭」 川崎チネチッタにて1800円(税込)で入場。 普段、映画は全く見ない。去年唯一映画館に行ったのは、娘のつきあいでの「名探偵コナン」だけ。ビデオでも単館系の地味な映画しか見ない。「タイタニック」も「マトリックス」も「新スターウォーズ」も見てない。でも先日、見ちゃったのだ「ロード・オブ・ザ・リング/二つの搭」。しかも先攻ロードショーで。女の子に誘われたから断れない(笑)。もちろん前作なんて見ていない。 いや、たまげた。昔、西原理恵子が「FF7」をやって「なんじゃこりゃあ! えらいことになっている!」とマンガで叫んでいたが、正にそんな感じ。しばらく見ないうちに映画はえらいことになっていたんだなぁ。179分という超尺にも関わら
三連休明けということもあって、本日は会場はやや空いていて快適でした。やっぱり、これくらいがいいよなぁ。欲しい駅弁が並ばずにサクっと買えるのが一番。 ま、あんまりガラガラだと寂しいけど。 というわけで連日行列で整理券が出ていた「富士宮やきそば弁当」もサクっとゲットできました。 ご当地グルメの大会、B−1グランプリ二年連続優勝の富士宮焼きそばを、この駅弁大会のために弁当にしたものです。 茹でずに蒸すという富士宮焼きそばは、太くてコシが強い。冷えてもボソボソ感が少ないのは弁当向きかも。ソースはやや辛めで美味しいです。そして、この焼きそばに、鰻の乗ったわさびご飯がつきます。つまり焼きそばをおかずにご飯を食べるという、主食定食風なのですが、ボリューム的には焼きそばが多いので、どちらかというとご飯をおかずに焼きそばを食べるといった感じになります。 オマケのように乗っかっている鰻も柔らかく美味しいので、
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