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2008年6月26日のブックマーク (8件)

  • たけくまメモ : マンガ界崩壊を止めるためには(6)

    ●限界に来たマンガのビジネスモデル 以上、述べて来ましたように、マンガ界はこれまでのビジネスモデルが限界に達しつつあり、早くなんらかの手を打たないと、大手出版社を始めとして版元も作家も共倒れになる危険性があります。 もちろんこれはマンガ界単独の問題では実はなくて、「版元―取次―書店」といった出版流通の構造が限界に達しているということで、全出版流通の三割を占めるマンガ(雑誌・単行)が売れなくなってきているということが、事態をより深刻にしているわけです。 ブックオフやマンガ喫茶の隆盛を見る限りでは、マンガ読者が減っているのではなく、マンガを(新刊で)買う人が減っているだけだということがわかります。ここから考えても、マンガ表現そのものは、これからも生き残るだろうと思います。 実際、出版流通の中心から目を転じてみるならば、コミケなど同人誌即売会の隆盛は年々大きな存在感をしめしており、インターネッ

    FeZn
    FeZn 2008/06/26
  • たけくまメモ : マンガ界崩壊を止めるためには(5)

    ●樹林伸vs長崎尚志対談 ←KINO VOL.7 (7) 前回の「マンガ界崩壊を止めるためには(4)」において、俺は「日型マンガ・エージェント」のありかたとして「マンガ・プロデューサー」を挙げ、現実に講談社を独立した樹林伸氏や、小学館を独立した長崎尚志氏のようなベテラン編集者が、「原作者」という名目でフリー活動を始めていることを紹介しました(長崎氏は浦沢直樹氏の『PLUTO』では「プロデューサー」としてクレジットされています)。 実は俺が今年から講義を始めた京都精華大学では、「KINO」というマンガ評論誌を発行しているんですが、今発売中の第7号で「21世紀のマンガ コミック雑誌の消滅する日」という刺激的なタイトルの特集が組まれており、巻頭でまさに樹林伸氏と長崎尚志氏の対談記事がカラーで掲載されています。 この特集には、俺と「マンガ産業論」の中野晴行氏との対談も載っているんですが、この仕

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    FeZn 2008/06/26
  • たけくまメモ : マンガ界崩壊を止めるためには(4)

    ●日米エージェント・ビジネスを巡って~松谷創一郎氏の危惧 だいぶ間が空いてしまいましたが、「マンガ界崩壊を止めるためには」の第四回をお届けします。前回の(3)をアップしたのが15日でしたが、実はその直後にmixiの俺のページで、フリーライターの松谷創一郎氏とコメントのやりとりをしていました。俺が(3)において 《 今、マンガ界で起きている問題は、構造不況のような個々人の努力ではいかんともしがたいものもありますし、作家の側に問題がある場合も多いと思いますが、すでに何人かのブロガーが指摘しているように、編集部と作家との間に「エージェント」を介することで解決する問題が数多くあると思われます。》 ↑http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2008/06/post_e699_1.html と書いたことに対し、松谷さんはハリウッドのエージェントビジネスに詳しい立場

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    FeZn 2008/06/26
  • マンガとアニメーションの間に(2-3): たけくまメモ

    ■京都精華大学特別講義テキスト ●マンガとアニメーションの間に(2-3) 第二回「ウォルト・ディズニーをどうとらえるべきか」(3) ●講師・竹熊健太郎 ●実写的演出 リアリズムは演出にも及んでいる。もっとも顕著な例は作品の序盤、女王の命令で猟師が白雪姫を殺そうとする場面である。美しい風景の中で、姫が小鳥と会話している。その背後から迫る猟師。恐ろしい形相がアップになる。ついでナイフを握る手のアップ。その手がぶるぶると震えて、ナイフが落ちる。猟師の心の葛藤が観客に伝わる見事なモンタージュである。あまりにも純真無垢なヒロインを前にして、彼は殺意を失い、その足下にひざまずく。この演出は極めて実写的で、アニメでは冒険であったが、成功している。 つづく「森の中の逃走」は作品全体でもっとも見事なシーンだ。ただひとり暗い森を逃げる白雪姫。彼女は恐怖でわれを失い、周囲のあらゆるものが怪物に見える。実際、それ

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    FeZn 2008/06/26
  • マンガとアニメーションの間に(2-2): たけくまメモ

    ■京都精華大学特別講義テキスト ●マンガとアニメーションの間に(2-2) 第二回「ウォルト・ディズニーをどうとらえるべきか」(2) ●講師・竹熊健太郎 ●キャラクターとは何か キャラクターとは字義通りに解釈するなら「人物の性格」の意であるが、アニメーションやマンガの世界でこの言葉が使われる場合、背景から独立して行動する「主体」そのものを指す。この場合の「主体」は人間とは限らない。動物や植物、場合によっては機械や岩石など無機物であっても、意志を持ち活動するのがマンガ・アニメのキャラクターであって、それが描線で表現された被創造物である以上、作品内においては人間と等価の存在である。 もちろん外見が動物や無機物であっても、それが「キャラクター」として認識されるからには、結局それは人間の内面や行動がカリカチュア(戯画)として象徴的に描写された姿にほかならない。その意味ではどのような姿をとろうともそれ

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    FeZn 2008/06/26
  • マンガとアニメーションの間に(2-1): たけくまメモ

    ■京都精華大学特別講義テキスト ●マンガとアニメーションの間に(2-1) 第二回「ウォルト・ディズニーをどうとらえるべきか」(1) ●講師・竹熊健太郎 ●ウォルト・ディズニーの登場 ウォルター・イライアス・ディズニー(Walter Elias Disney,1901-1966)は、20世紀初頭のシカゴに生まれた。少年時代の彼は、コミック好きで内向的な性格だった。'17年、彼は高校に入学するが、同時に夜学で美術学校にも通い絵画と写真の基礎を学んだ。ときは第一次大戦のさなかであり、温厚だった彼も愛国心をかきたてられて、'18年に赤十字部隊に志願する。もっともフランスに派遣されたときには戦争は終わっていた。 帰国後、ウォルトはカンザス・シティのグレイ広告社につとめ、ここでグラフィックデザイナー(のちアニメーター)のアブ・アイワークスと出会う。同い年の二人は意気投合し、ともにカンザスシティ・フィル

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    FeZn 2008/06/26
  • はるひ学園とマユミンウォーク - しろもじメモランダム

    はるひ学園 モリサワのフォントに「はるひ学園」というものがある。 ( ゚д゚) (つд⊂)ゴシゴシ えーっと。 ……はるひ学園(Std)? はるひ学園! ( ゚д゚)ポカーン 「学園」でなおかつ「はるひ」ですか! それなんて(ry…ってハナシですよ! いったい何をたくらんでるんだモリサワ! それとも……僕らは別な時空に飛ばされてしまったとでも? それなんてフォント? - 遠近法ノート 名前が名前だけにいろいろな憶測を呼んだが、 某涼宮とはまったく関係がないということはきちんと認識しておこう。 実験る~む はるひ学園 図らずも有名になってしまったこの書体。使われているところは残念ながらまだあまり見かけない。 マユミンウォーク で、このはるひ学園に似た書体に「マユミンウォーク」というのがある。こちらの方が、若干よく使われている気がする。「マユミンウォーク」という名前を知ったのは、亮月製作

    はるひ学園とマユミンウォーク - しろもじメモランダム
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    FeZn 2008/06/26
  • 写研SHMと游築見出し明朝体 - なんでやねんDTP・新館

    ちょっとHDの中を整理していたら、こんなものが出てきたので、アップしておく。 かなり前に出た全集モノの第二巻のオビ用に作成したものだが、管理が悪く、第一巻の版下も残っていないけれど、同じものが必要ということで……。 上は写植時代に組んだ第一巻のコピーで全て写研のSHM。*1 ファイルの日付から察するに第二巻は05年、第三巻は今(08)年……第一巻は奥付を見ないと判らない。 下の1行目はすべて游築見出し明朝体OTFで組んであるが*2、2〜3行目の大きな文字の部分の漢字は同じく游築見出し明朝体を使用し、かな部分には以前の記事にも書いた写植をスキャンしてとってあったものをPhotoshop上で組んでIllustrator上に配置したもの。 実際は上のものを下絵にして……という手順*3。 *1:虚が旧字でないのは今となっては? *2:面倒なので勘弁していただいた *3:そういえば、写植印字したもの

    写研SHMと游築見出し明朝体 - なんでやねんDTP・新館
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    FeZn 2008/06/26