全米に109カ所の学校を抱える公立教育機関のKIPP(the Knowledge Is Power Program)が導入したのは、商品版のChromebookではなく、正確には「Cr-48」と呼ばれる、Chromebookの前身となる試験評価用の端末である(写真1)。 KIPPは米グーグルの誘いを受け、Chromebookの試験ユーザーとして、2011年2月にCr-48をロサンゼルス地区のミドルスクール2校に200台ずつ、合計400台導入することになった。各ミドルスクールでは、8教室にそれぞれ25台ずつを配備した。 評価機の違いはシングルコアであること 「商用版のChromebookがデュアルコアのCPUを採用しているのに対し、Cr-48はシングルコア」(KIPP LA校でシステムを担当するマシュー・ペスケイ氏)という点を除けば、Cr-48の仕様は6月中旬に米国などで発売された米サムスン