繰り返しになりますが陸上競技では、例えばバットやラケット、クラブといった道具をほとんど使用しません。さらに公平性を尊ぶ精神性が強いこともあり、他の多くのスポーツのように道具の進化が記録をどんどん更新させている、というような傾向にはありません。 それに、陸上の投てき競技には物理的にエネルギーが必要です(図1)。各種球技のボールよりも重たいものを投げることもあって、全てを体力に依存しているといっても過言ではないでしょう。
![100年前のアスリートがタイムスリップしたら](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/6e4bc307f989736f76fb211c7ef79bfc2b754d29/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fdm%2Fatcl%2Fcolumn%2F15%2F122500025%2F060100011%2Fenergy.jpg%3F20220512)
テレワークの成功に欠かせないコミュニケーションがある――。不動産サービスを手掛ける米CBREグループの日本法人シービーアールイー(CBRE)は2020年6月10日、「リモートワーク成功の秘訣(ひけつ)」と題するセミナーを開き、国内外のテレワーク導入事例研究から考察を披露した。 一般に、テレワークの場所は自宅、会社が郊外などに構えるサテライトオフィス、カフェ、移動先などがあるが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて外出自粛が要請され、自宅が主な仕事の場となっていた。現状でも大企業を中心にテレワークを継続する企業は少なくない。 多段階の合意形成プロセスを踏む 同社の光山実穂ワークプレイスストラテジーコンサルタントによると、テレワークの成功には5つのポイントがある。経営改革の一環として明確なゴールを設定しトップがコミットする、変革を推進する部門横断のグループを設置、短期目標を明確にし、小さいこと
液晶ディスプレイはほこりや指紋が付きやすく、汚れたままだと画面が見にくいし不快だ。汚れが目立つ前に掃除をしよう。その際に注意したいのはやり方だ。誤った方法だと、かえって見にくくなってしまう。 やりがちな失敗はティッシュペーパーで拭くこと(図1)。ティッシュは繊維が硬いため、ディスプレイを拭くと表面を傷付けてしまう。アルコールで拭くのも基本的にはNG。アルコールが付着するとコーティングが剥がれたりシミが残ったりすることもある。 図1 液晶ディスプレイは繊細なので、掃除の方法も注意が必要だ。ティッシュペーパーのように繊維が硬い紙で拭くと、表面に傷が付く恐れがある。水道水を含ませた布で拭くと拭き跡が残るので、かえって汚くなってしまう。アルコールが付着した布で拭くと汚れは落ちるが、液晶表面のコーティングを剥がしてしまう このようにディスプレイの掃除は制限が多くて厄介だ。ここで正しい方法を身に付けよ
パネル8010枚、システム容量2403kW。岡山村田製作所(岡山県瀬戸内市)に駐車場を利用したメガソーラーが誕生した。両面から発電できる太陽光パネルで効率を高め、年間275万kWhの発電を見込む。 工場に隣接した1200台分の駐車場に、太陽光発電パネルの片流れ屋根を架けたカーポートがずらりと並ぶ。岡山村田製作所の駐車場だ。親会社の村田製作所(京都府長岡京市)が導入し、2020年3月にシステムを稼働させた。固定価格買取制度(FIT)の認定を受け、全量を売電している。 「電子部品を開発製造してエネルギーを扱う当社グループでは、以前から気候変動を踏まえたエネルギー負荷の低減に取り組んできた。今回は工場に隣接する用地を購入して工場敷地内にあった駐車場を移転させ、メガソーラーを導入した」。村田製作所企画管理本部管理グループファシリティ部の坂田繁寛部長は経緯を説明する。 敷地は、南北の縦軸と東西の横軸
「微細化において最も重要なのが、誘電体材料の開発を含めた材料科学だ。今後は材料科学のイノベーションが微細化の進展を左右するだろう」とギル氏は語り、2nm以降におけるムーアの法則の継続は材料科学次第だとの見解を示した。「我々は、さらに微細化の世代を進められると確信している」(ギル氏)。 ナノシートを構成するシリコン層の厚さは5nm、ゲートの幅(ゲート長)は12nmである。なお現在の半導体製造技術において「2nmプロセス」「5nmプロセス」などの呼称は、技術の世代を示す符丁であり、特定箇所の長さを示すものではない。ゲートのしきい値電圧を変えることで「演算性能重視のチップからモバイル用省電力チップまで製造できる」(ギル氏)。 2nmプロセスで製造した半導体チップは「指の爪ほどの大きさのチップに500億個のトランジスタを詰め込める」(ギル氏)。7nmプロセスの場合は200億個ほど、5nmプロセスで
「ハイプ・サイクル」というのをご存じだろうか。ITに関する世界的なシンクタンクである米ガートナーが提唱している考え方で、大変示唆に富む。 このハイプ・サイクルは、新しい技術に対する期待値を縦軸に、時間の経過を横軸に取った場合に描かれる曲線だ。それは次のようなことを示している。 ITの世界で新しい技術革新が起こると、多くの人が飛びつく。その結果、期待値が上昇し過剰となる。時間の経過とともに期待が大き過ぎたことが判明すると、期待はしぼみ、人々の間に幻滅が広がる。しかし、真に価値がある技術は、そこから少しずつ使い勝手が向上し、緩やかに広い範囲で使われるようになり、やがて真に生産性を向上させるものとなる。 私はよく経営者にこのハイプ・サイクルを示して、新技術がマスコミなどで騒がれ出したときは「『過剰期待』のピーク期」に向かって上り始めた時期だから、飛びつかないほうがよいですよと話している。一方、あ
総務省は2021年秋にも、マイナンバーカードの所有者がコンビニエンスストアで電子署名用パスワードの初期化(ロック解除)や再設定をできるようにする。カード所有者は市区町村の窓口へ出向き職員に初期化を依頼する手間がなくなる。 総務省が2020年5月に始めた10万円の特別定額給付金のオンライン申請では、マイナンバーカードに搭載した電子署名を使うために6~16桁の英数字のパスワード入力が必要だった。しかしカード所有者がパスワードを忘れたり、5回連続で誤入力してロックされたりしたため、市区町村の窓口に初期化や再設定の依頼が殺到した。再設定に使うシステムも遅延して窓口の混雑に拍車をかけた。 その教訓を基に総務省はコンビニで電子署名パスワードの初期化などができる仕組みの導入に踏み切る。デジタル・ガバメント閣僚会議にあるワーキンググループで2020年11月10日に公表した。 スマホアプリとマルチコピー機の
「スマホっぽいな。こんなにコンパクトに部品を配置できたのは、高いレベルの実装技術があるからだ」 日経クロステックは、ソニーが2020年7月に発売した“着るクーラー”「REON POCKET」の構造や熱設計技術を探るべく分解・解析を実施した。冒頭のコメントは、解析を依頼した熱設計の専門家であるサーマルデザインラボ代表取締役の国峯尚樹氏の言葉だ。 REON POCKETは、直流電流を流すと片面が吸熱(冷却)し、もう片面が放熱(加熱)する「ペルチェ素子」を利用した暑熱対策デバイスである。最大の特徴は小型軽量性だ。寸法は幅54mm×奥行き116mm×高さ20mmと、小型のスマートフォン(スマホ)とほぼ変わらない。重さは89gと、ペルチェ素子を内蔵して首元を冷やすサンコーの「ネッククーラーNeo」の150gと比較してもかなり軽い。ソニーは小型軽量性を実現するにあたって、「モバイル機器の開発で積み重ね
新型コロナ禍でのデマの拡散や炎上は、マスメディアの関与が大きい――。ネット上のデマを研究する東京大学大学院工学系研究科の鳥海不二夫准教授はこう語る。 鳥海准教授は計算社会科学や人工知能(AI)技術の社会応用を専門とする。同氏は日経クロステックが2020年6月3日に開催したウェビナーシリーズ「コロナとAI」で「コロナ禍のソーシャルメディア~データから見る社会」と題して講演し、SNS(交流サイト)から新型コロナウイルス感染症をめぐるデマや感情を割り出したデータ分析結果を紹介した。 SNSは人々の行動や感情が記録される点で「社会を表す鏡」の1つである一方、情報量が多すぎて人間が全てを理解するのは不可能だ。そこで鳥海准教授は、SNSの1つであるTwitterのツイートを分析することで社会を網羅的、客観的にとらえなおす研究に取り組んでいる。 「トイレットペーパーが不足するというデマ」がデマだった 2
新型コロナウイルス対策のテレワーク急増により、米ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(Zoom Video Communications)が提供するビデオ会議「Zoom」の人気が高まっている。2019年12月は多くても1日当たりの利用者が1000万人だったが、2020年3月には2億人以上に増加したという。 利用者の急増に伴って研究者などがZoomを精査するようになり、セキュリティーに関する問題が次々と報告されている。そういった報告に関する記事を読んで、「危なそうだからZoomを使うのをやめよう」と思っている人は少なくないだろう。 だが、Zoomのセキュリティー問題は多数あるために誤解が生じているようだ。きちんと理解した上で利用するかどうかを判断する必要がある。 個人的には、機密情報をやりとりするのでなければ、脆弱性や設定に気をつければZoomを利用しても問題ないと考えている。 セキュリティ
新型コロナウイルス対策として様々な企業で在宅勤務が推奨される中、VPNに関する発言を耳にする機会が増えた。「大勢が使い始めたので速度が落ちた」「社内からの利用申請が急増した」といった恨み言が中心だが、興味深いものもあった。なんでも「グーグルはテレワークにVPNを使っていない」のだという。 米グーグルは従業員が在宅勤務をする際にVPNを一切使っていない。インターネット経由で利用できるSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)の「G Suite」などで業務が完結するから、といった単純な話ではない。開発システムや経理システムといったあらゆる種類の社内アプリケーションが全てインターネット経由で利用できるようになっているため、従業員はそもそもVPNを利用する必要がないのだという。 同社はこうした社内事情を「BeyondCorp」という取り組みとしてWebサイトや論文で公開している。さらに2017年
日本マイクロソフトによる新元号「令和」に対応するためのWindowsの更新プログラム(パッチ)の配信時期が不透明になっている。2019年4月22日午後の時点で、まだ配信が始まっていない。 同社は「現在、米国の技術チームが準備を進めているところで、まだ配信時期は確定していない。22日中の配信開始はない。10連休に入る前の26日までの配信開始を目指している」(広報)が、間に合わない可能性もある。「全製品で同時期に配信せずに、Windows 10/8.1/7などの製品によって配信開始時期を変えることになるかもしれない」(同)と説明する。 今後配信する予定のパッチは、Windowsの時刻制御をつかさどる「日付と時刻」を修正して令和に対応する。平成の次が令和だという内部ロジックを実装して、2019年の1月から4月までが平成31年で、5月以降が令和元年と認識させる。かな漢字変換機能も修正して、令和を変
日本人初のフェンシング競技の五輪メダリストで、現在は日本フェンシング協会会長の太田雄貴氏が、“マイナースポーツ”のビジネス化に向けて大胆な挑戦を続けている。2018年12月9日に開催された「第71回全日本フェンシング選手権大会個人戦 決勝戦」のチケットは、同9月1日の発売開始からわずか40時間で完売した。エンタメ性にこだわり、ロンドンのグローブ座を参考に設計され主に舞台公演で使われる東京グローブ座で開催した。S席は5500円と、マイナースポーツとしては“あり得ない”価格設定だった。 2018年10月には、日本フェンシング協会の組織基盤の強化のために、転職サイト「ビズリーチ」で副業・兼業限定の条件で戦略プロデューサー4職種を公募。1127名の応募の中から4名のビジネスのプロ人材を採用した。2017年8月に会長に就任以来、数々の新しい取り組みを仕掛けてきた太田氏は、今何を考え、次に何を仕掛ける
横浜アリーナに集結した約1万2000人の熱狂的な「Perfume(パフューム)」ファンが、スマートフォンで会場内のWi-Fiに同時接続──。 そんなことをしてうまくいくのか?そもそもライブ会場にスマホを持ち込んでいいの?録音・録画は禁止が一般的なのに。 平成最後の大みそかとなった2018年12月31日、人気歌手グループであるPerfumeのカウントダウンライブが横浜アリーナで開かれた。実はこの日、今や世界中にいるファンとPerfumeが、2018年から2019年に年が変わる瞬間を共有するというプロジェクト「docomo×Perfume/その瞬間を共有せよ。」がライブ中に開催された。これは、NTTドコモが新しいエンターテインメント体験を探る「FUTURE-EXPERIMENT」の一環で、その第4弾(VOL.04)に当たる。 2018年の大みそかにNTTドコモとPerfumeが実施したプロジェ
ビットコインなど仮想通貨のマイニング事業を手掛けるMiner Garage(東京都渋谷区)は10月23日、秋田県鹿角市の誘致企業として認定されたと発表した。 鹿角では、再生可能エネルギーによるクリーンな電力を活用して事業に取り組む企業を誘致してきた。同市は、地熱・水力・風力など再エネが豊富で電力自給率は300%を超えるという。Miner Garageは、同市にある再エネ由来のクリーンな電力インフラを活用し、「マイニングセンター(仮想通貨処理施設)」を12月中旬から操業する。 「マイニング」の英語の語源は採掘。仮想通貨に関連して使われる場合、基盤技術であるブロックチェーン(分散型台帳技術)の処理に対して計算能力を提供することを意味する。マイニングを行う多数のノードから構成される分散ネットワークによってブロックチェーンが維持される。「マイニングセンター」でこうした情報処理を行う。 マイニング事
アマゾンのスマートスピーカー「Echo Dot」は読書に最適である──という話をしよう。読書といっても、Kindle本の朗読による耳からの読書である。 その前に、私とスマートスピーカーの関係について触れておく。1台めのEcho Dotが我が家にやってきたのが2018年2月。コラムのネタにしようと様々な使い方や、対応する音声アシスタントAlexaを試すものの、いまひとつ熱が入らない。iPhone、iPad、Apple Watchを手に入れ使い始めたときのような、端末に対する飽くなき探究心を自分の中に見出すことができなかった。 そもそも、声を発し一問一答で命令する行為そのものが煩わしい。米国では、連続して命令できるフォローアップモードなる機能が登場しているそうだが、日本で利用可能になるのはいつのことやら。手が空かない状態で何かを調べる場合には確かに便利だが、筆者の生活スタイルや生活動線において
2000年頃までは化石燃料が生み出すエネルギーは安価かつ豊富と言えた。これまで石油や原油(*1)の生産量増加が世界の経済成長を支えてきた。正確には、「生産量増加」ではなく、「原油の正味エネルギー供給量の増加」というべきであろう。 ところが、その原油の「正味エネルギー供給量」は、2000年頃から減少し始めている。 今後も「正味」のエネルギー供給量の減少は続き、石油経済の行方に大きな影響を与える。しかし、ほとんどのエネルギー統計で「正味」は触れられることなく、「見かけ」の数字で構成される。「正味」を語らないエネルギー統計からは、この問題を読み取れない。 エネルギー統計で見えてこない“真実” 「正味」とはどういうことか。 原油を地下から回収するには、油田の探索を行い、発見できれば地下から回収するための設備や機器類を設営し、採掘する。これら全工程で直接あるいは間接的にエネルギーが消費される。当然だ
住友電工情報システムは2017年8月9日、ファイルストレージを一括検索できるソフトウエア「QuickSolution 10」の新版「Ver10.4」を発表した。数回のクリックで目的のファイルを探せる機能「Click Navi」を新たに搭載した。2017年9月1日から販売する。 QuickSolutionはファイルストレージに格納した複数のファイルの文章を横断的に検索できるソフトだ。人工知能(AI)技術を使ってファイル内文章の意味を認識し、キーワードと内容が一致するファイルを一括検索できる。Webページなども検索でき、EC(電子商取引)サイトの検索エンジンなどとしても使える。 新機能のClick Naviを使えば、キーワードを入力しなくとも、一覧表示される検索条件をクリックするだけで目的のファイルを探し出せる。効率の良い検索ノウハウを知らなかったり、ファイルの中身をよく知らない社員でもファイ
スマホの容量がいっぱいならワイヤレスストレージ、エレコム製は56gと超軽量 エレコム「MR-WI04WH」 スマートフォンやタブレットでアプリを大量にインストールしたり、カメラで動画を撮影したりすると、内蔵ストレージの容量を圧迫しがちだ。microSDカードで容量を追加できればよいが、できない端末も多い。そうなると、内蔵ストレージの空き容量を確保するにはデータを別の場所に待避するしかない。 最近はGoogle DriveやOneDrive、Dropboxといったクラウドストレージサービスが充実しており、そこにデータを待避する方法がある。ただしクラウドストレージは、データの読み書き速度が通信環境に左右される。また携帯電話通信を使うと、大容量ファイルを保管するとパケット通信も半端ではない量となる。通信容量を使い果たして速度が遅くなったり、大量通信による通信規制の対象となったりする恐れもあるのだ
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