一般にルビは中付きが多いようですが、京極ルールでは基本的に肩付き(漢字のアタマ揃え)を採用しました。なぜかというと、その漢字の本来の読み方ではない、当て読みと差別化するためですね(図1)。小豆は「小」で「あ」、「豆」で「ずき」とは読みませんよね。こういう場合は2文字の漢字に対して「あずき」を均等に振る。しかし、3文字の漢字に3文字の当て読みのルビが付くときは、中付きだと漢字1文字に1文字のルビが付くわけで、通常の場合と区別がつかなくなっちゃいます。 漢字2文字の単語の、上の漢字に3文字のルビがある場合、下の漢字に1文字かかってしまいます。ルビを漢字の上に出すのもイヤなので、この場合は漢字の間を半角空ける。これは活版の頃のスタイルに一部準拠してるんですが、この方がきれいです。ただしその場合隣の行と文字の位置が半角ずれてしまう。ルビを計算に入れると難易度がうんと上がります。 行頭や行末に特定の
![京極夏彦氏が一挙公開、ルビと禁則処理の法則 文字詰め、改行、記号などを整理して今のスタイルに行き着いた | JBpress (ジェイビープレス)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/56ce7c96cc94cef94f1708372756d8cfe28ebbcb/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fjbpress.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F8%2Fa%2F1200mw%2Fimg_8a9043717a77069b7797708d7cae258297195.jpg)