手許にある仏教関係の辞典類には、「ろくどう」とあり、「りくどう」としているものは一つもありませんでした。 現在の日本語での漢字の読み方の多くは漢音です。 「仏教用語は独特の読み方をする」と思えるのは、仏教用語は漢音ではなくて呉音で読む場合が多いからです。 「月光」の「月」の呉音は「がつ」ですし、「食堂」の「食」の呉音は「じき」ですから、「がっこう」「じきどう」と読むのは呉音で読んでいるという仏教の基本に則った読み方です(「月輪」の「がち」は読み癖といいますか、ちょっと特殊な読み方ですが)。普段使っている日本語の「げっこう」や「しょくどう」とは違った読み方なので、「ああ、仏教用語だな~」という感じを受けるのだと思います。 で、問題の「六」ですが、現在の一般的な日本語の読み方である「ろく」は、呉音なんです。特殊な読み方だと思える「りく」の方が実は漢音なんです。 ですから「六道」も基本に忠実に呉
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