アインシュタインの伝記本の下巻に機械翻訳の酷い部分があって、回収騒ぎになっている。私はK社の編集長に教えてもらって知ったのだが、うーん、たしかに目茶苦茶な訳だよ、これ。 まずおかしいのは、そもそも商業出版の本に機械翻訳を使っていること。私も長年、サイエンス作家として科学書の翻訳や監修をやっているが、いまだかつて、機械翻訳を使った翻訳にお目にかかったことはない。以前、機械翻訳のソフトを試してみたことがあるが、インターネットのサイト翻訳なら使えても、商業出版のレベルには遠く及ばないことがわかり、いまだに人間が翻訳している。 それは、この道のプロから見ればあたりまえのことだが、いったいなぜ、誰が、機械翻訳を使ったのか、疑問が残る。 訳者の一人がアマゾンの書評欄に「弁明」を書いているが、監修者に訳稿を見せずに、勝手に出版してしまったそうだ。もし、それが本当なら、今度は、担当編集者の仕事に大きな疑問
![機械翻訳スキャンダル - 薫日記](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/a1034a68d43d542111d27420dca50c13832267c7/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fkaoru.txt-nifty.com%2F.shared-cocolog%2Fnifty_managed%2Fimages%2Fweb%2Fogp%2Fdefault.png)