このような主張がいつまでも大手を振ってまかり通るのは、科学的な決着がつけられていないことに原因があります。本当に縦組みが読みやすいか、出版界共同で研究費を出し合って委託研究を(あるいは文部科学省が科学研究費補助金に時限の領域を設けて特定研究を)するべき時期に来ているのかも知れません。その時には是非私も、研究陣の一員に加えていただきたいものです。 〔簡単なことではありません。各グループが寄り集まる検討会で議論した上で、報告書をとりまとめるまでに3 - 5年を要するプロジェクトになろうかと思われます。被検者として大量のボランティアが必要ですし、活字の種類と大きさ・漢字と仮名の比率・行の長さ・行間の取り方・その他・変数がいっぱいあります(アルファベットとアラビア数字はこの際除外しましょう。それでなくては最初から結論が決まってしまい、多額の費用を投入して大がかりな研究をする意味がありません)。日