庭山一郎「戦略なきIT投資の行く末」 かつての敏腕営業は絶滅危惧種になり、セールスはニュータイプの時代へ 前回、SIer(システムインテグレーター)がコト売りに転換できない理由を書きました。オリエンテーションに呼ばれRFP(提案依頼書:Request for Proposal)を渡されるスタイルを「モノ売り」、その数カ月前に顧客社内で課題が発芽したタイミングでアプローチし、顧客と一緒に課題を解決するスタイルを「コト売り」として、コト売りに展開できない理由を「ソリューションブランド」と「課題探知能力(デマンドセンター)」と書きました。 しかし、SIerにはこれをアナログで実践していた営業が少数ながら存在します。各社のトップセールスと呼ばれる人や、かつてのトップセールスで今は営業部門の役員になっている人たちです。 私も時々お目にかかりますが、大口顧客を担当し、常に売り上げのトップを走り、毎四半