音楽は人類共通のものであり、あらゆる文化において存在する。民族音楽や宗教音楽、ラブソングに子守唄、世界には多種多様な音楽が存在するが、じつはそれらには普遍的な共通点があるのだそうだ。 新しい研究によると、私たちが耳にするメロディはシンプルな共通の基本要素で作られており、そのことは人間に生まれつき備わった音楽の文法があるらしいことを示唆しているのだという。 世界各地の音楽に普遍的な要素はあるのか? 音楽はおよそどんな地域にでもあるが、そこに普遍的な特徴があるという証拠はほとんど見つかっていない。一般的なイメージは、音楽とはきわめてバラエティ豊かなもので、そこに共通した要素などほとんどないというものだ。 これまでの研究は個々の文化や音楽的文脈を取り上げたものであったため、この疑問を経験的に決着させるのはむずかしかった、とアメリカ・ハーバード大学のサミュエル・メヘル氏は話す。 そこでメヘル氏らは