2015年2月16日 田中 宇 1月中旬、米国政府で気候を担当する海洋大気局(NOAA)や航空宇宙局(NASA)が、2014年の世界の平均気温は、気温の記録をとり始めた1880年以来最も高かったと発表した。史上最高気温の年は過去10年間に05年と10年の2回あったが、昨年はそれらを上回って史上最高だったという。 (2014 was Earth's hottest year on record) その発表から数日後、英国のテレグラフ紙に、NOAAやNASAが発表した「史上最高平均気温」の根拠となった気温データが、生の気温データに「調整」を加えて気温がしだいに高くなっているように見せる仕掛けがほどこしてあると指摘する記事が出た。地球温暖化をめぐるデータの粉飾について、以前から指摘していたクリストファー・ブッカー(Christopher Booker)が書いた。 (Climategate, th