・『アド・アストラ』7巻。カプアの裏切り,マルケルスの出陣とハンニバルとの初対決である第一次ノラの戦い,ハンニバルを支援しないカルタゴ本国,参戦するマケドニア,露呈するハンニバル側の人材不足,そして第二次ノラの戦い前夜。 → 第一次ノラの戦いは実際のところ誰がどういう意図を持って作戦を立てたが今ひとつわかっておらず,何やらローマ側がカンナエ後に初めてハンニバルの包囲を解いて大勝したらしい,という戦争なので,創作の腕の見せ所ではある。ここでスキピオを作戦の立案者とし,スキピオがマルケルスの信頼を勝ち得ると同時に,ハンニバルがその存在に気づくというのは,上手い処理だったと思う。 → 指導者側の人材不足はハンニバルの急所で,本人が動かないとどうしようもないという。この辺は元老院とかいう人材プールがあり,ファビウスがおり,カンナエの戦い後までマルケルスを温存され,最後には大スキピオも出てくるローマ