http://fukudat.sfc.keio.ac.jp/seitai/seitai.html 「生体情報論」は生体が行っている神経情報処理の仕組みを概観します。目標とするところは、生体が膨大な外界の情報から必要な情報のみを巧妙に選択する機能を有すること、生存のために備えている機能と生体組織を理解することに加えて、安定な行動や高度な「ワザ」の基礎となっている情報処理のメカニズムを考えることにあります。併せて、それらを可能にしている生体の仕組みを他のさまざまな事象の理解に応用するセンスを身に付けることも目標の一つです。 本講義で扱う内容は視覚、聴覚をはじめとする感覚生理学が主体であり、その基礎として、脳と神経系および神経細胞の構造と振る舞いを扱います。加えて、これらの構造と振る舞いを視覚化するための基本手法と最新の技術にも目を向けます。しかし、上記目標達成にはこれらを学んだだけでは到底十分