警視庁が公開した昭和60年4月に中核派が羽田空港に向けて発射した飛翔弾のレプリカ。今年1月に埼玉県加須市内で押収された飛翔弾と同型と確認された=東京都千代田区の警視庁本部 警視庁と埼玉県警が今年1月、埼玉県加須市内の民家の倉庫で過激派「中核派」が製造したとみられる飛翔(ひしょう)弾計8発を押収していたことが2日、捜査関係者への取材で分かった。両警察は同日午前から爆発物取締罰則違反容疑で、活動拠点の「前進社」(東京都江戸川区)の家宅捜索を開始。活動家らが発見を免れるために、アジト以外の場所にある倉庫を実質的な武器庫として運用していたとみて全容解明を進める。 捜査関係者によると、民家の住人の男性は両警察に「知人の活動家から頼まれ、自宅の倉庫に保管していた。何なのかは分からなかった」という趣旨の説明をしている。見つかった8発の飛翔弾は段ボール内に入っており、いずれも材質は鉄で、長さ約60センチ、