大阪府吹田市の吹田徳洲会病院で10月以降、血液型を誤って患者に輸血するミスが2例起きていたことがわかった。 1例目は輸血後に患者が死亡、2例目は直後に気づいて対処し、体調に異常はないという。同病院は患者らに謝罪し、府吹田保健所に届け出た。 同病院によると、10月17日、大動脈解離で心停止状態だったB型の60歳代女性に、誤ってA型の血液280ミリ・リットルを輸血。女性は3日後に多臓器不全で死亡した。異なる型の輸血が原因で赤血球が壊れる副作用はみられず、同病院は「ミスと死亡との因果関係はない」としている。12月5日には、消化器病のO型の40歳代男性に対し、A型を輸血。約15分後、微量を注入した段階でミスに気づいて止めた。いずれも別の患者に使う輸血パックと取り違えたことに、看護師や麻酔科医が気づかなかったという。同病院の植嶋敏郎事務部長は「再発防止のため血液型の照合を徹底する」と話した。
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