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ブックマーク / yaneuraou.yaneu.com (6)

  • Stockfish NNUEに関する主観的レビュー | やねうら王 公式サイト

    前回記事では、Stockfish NNUE(以下SF NNUEと略す)に関する情報を、英語圏の人達に届けるために書いたので、将棋界隈の人達が知りたい情報ではなかった気がするので、今回は、将棋界隈の人たちのためにざっと流れを書いておきます。 SF NNUEの強さについて 最新のStockfishはバージョン11(SF11)で、これは一つ前のバージョンであるStockfish 10(SF10)とは70-80 eloの差があるそうです。(知りませんでした) SF NNUEは、10日前の時点で、SF10とほぼ同等らしく、今日の時点でSF10よりは強くなっていて、最終的にはStockfish 11より+100 eloぐらい強くなるのでは?と噂されています。(この辺は、期待値込み?) SF NNUEのコミュニティについて Discordのほうで、SF NNUEに関するツール類もどんどん開発されていて、

  • やねうら王公式による定跡掘削代行はじめました | やねうら王 公式サイト

    テラショック定跡の生成部を公開したので、一般ユーザーの皆さんがコマンドを叩けば自動的にかつ効率的に掘れるようになりました。 普通、人間が手動で定跡を検討する場合、将棋所などの検討モードを用いて1つの局面を複数スレッドで探索させるのが普通かと思います。しかし、探索はスレッド数の平方根ぐらいしか実効(実際の効率)がでないので、16スレッド用いても4スレッド分の働きしかしません。3/4の計算資源は無駄になってしまうということです。16スレッド用いるのならば16局面用意して、各スレッドがそれぞれの局面を探索するのが一番効率が良いわけです。これを行えるのが、やねうら王の定跡生成コマンドです。(“makebook think”コマンドなど) そんなわけで、やねうら王の定跡生成コマンドを使うだけで、手動で1局面ずつ検討させるより、はるかに高い効率で検討が行えます。しかしご家庭のPCでやる場合、例えば8ス

  • テラショック定跡の生成手法 | やねうら王 公式サイト

    先日100テラショック定跡を公開した。記事では、その生成手法について詳しく書く。 ※ 100テラショック定跡、公開しました ■ 従来手法 コンピュータ将棋の定跡生成手法として現在最先端の手法はshotgun方式と呼ばれるものである。 これはSDT5(第5回将棋電王トーナメント)で準優勝したshotgunおよび、WCSC28(第28回世界コンピュータ将棋選手権)で優勝したHefeweizenの用いていた定跡生成手法である。 ■ shotgun方式 shotgunの手法については次の論文に詳しい。 ※ コンピュータ将棋における定跡生成法の一提案 : https://ipsj.ixsq.nii.ac.jp/ej/?action=repository_uri&item_id=192055&file_id=1&file_no=1 ■ テラショック定跡とshotgun方式との比較 また、テラショック

  • 最新の将棋ソフトが2手目34歩を悪手だと言い始めた件 | やねうら王 公式サイト

    近年の将棋ソフトは2倍の思考時間を使えばR200程度強くなる。ということは、家庭用PCで15分切れ負けの対局でR4300程度だと言われている最新ソフトを自己対局させるとして、片方のソフトだけ持ち時間をその倍である30分を与えるとどうなるだろう? そのソフトは、見かけ上、R4300 + R200 = R4500ぐらいの強さを発揮するわけであるな。 では、もっと桁違いの時間を与えるとどうだろう? 15分切れ負けのとき、序盤の1手には10秒ぐらいしか使わないが、その序盤の特定の局面に対して、1,000倍の時間(10,000秒)を与えれば、そのときの棋力はどれだけになるだろう? log(2)1024 = 10なので、10×R200 = +R2000ぐらい強くなり、R4300 + R2000 = R6300のソフト相当になるのではなかろうか。 R6300のインパクトが強すぎてどれくらいの強さなのか想

    G1Xir3um
    G1Xir3um 2019/04/18
    相居飛車で2手目34歩は横歩取りになりやすいから、というのはあるかも。現在、ソフトだと横歩後手番は相当勝ちづらいらしい。ただ、今後結論が変わる可能性もあるので、まあ。/って、本文に全部書いてあるな。
  • 将棋ソフトのためにノートPCを買い変える前に | やねうら王 公式サイト

    以前、私が千田先生と話しているときに「千田先生もノーパソからAWS使うといいっすよ!」と言ったものの、よく考えたらアカウントを開設するだけでも結構たいへんだし、まして思考エンジンをAWSのサーバー側でコンパイルしたり評価関数ファイルをAWSのサーバー側に転送したりするのも一筋縄ではいかない。 わかりやすく説明を書くとしたら大変な長文になるし、まあ…しゃーないわなと思っていたのだけども、Windows Updateによってsshコマンドがデフォルトで使えるようになったようで、あとAMI(マシンイメージ)も用意してくれた人がいる。 この記事、将棋ソフトのエンジン側をAWSで動かす手順がめちゃくちゃ詳しく書いてあって、ノーパソからでもAWS使って2000万npsとか出せるので将棋ソフトのためにPC買い替えを検討してる人には福音になるお勧め記事。https://t.co/oXVPqRk9m3 —

  • 過去5年間の将棋ソフトの変遷 | やねうら王 公式サイト

    今年のSDT(将棋電王トーナメント)の開催日が発表になりましたね。11月の11,12日だそうです。参加予定の皆さんの開発は捗っているでしょうか?やねうら王はまだ1㍉も強くなってませんが。 将棋ソフトに興味のあるプログラマの方から「将棋ソフトばっかりずっといじってて飽きないのか」という質問があったのでこの場でお答えしますが、毎年トレンドって変わるんですよね。 SDT1(第一回将棋電王トーナメント)からやねうら王の変遷をざっと振り返ってみましょう。 SDT1 .. Bonanzaの高速化 高速化と言っても並列化もさほどする余地がないので、SSE2/4の命令でガシガシ書いて速くなるわけでもなく、アルゴリズム的に等価な変換を利用して計算量を減らすとという感じでした。コメントがほとんど書かれていないBonanzaのソースコードを解読する作業とパズルを解くような作業の繰り返しでした。ずいぶん頭の体操に

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