新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るっている。日本政府は2月26日以降、大規模イベント等の開催について、中止や延期、規模縮小を求めてきた。 4月7日には緊急事態宣言が発令され、音楽や演劇などのイベントの開催はさらに困難を極めている。大手芸能事務所であり、エンターテインメント事業を手掛けるホリプロの堀義貴社長は、この未曾有の事態をどう捉えているのか。エンタメ業界が直面している現状とともに、難局に向き合う覚悟について伺った。 聞き手:Voice編集部(中西史也) ※本稿は月刊誌『Voice』2020年6月号、堀義貴氏の「エンタメが現場から崩壊しかねない」より一部抜粋・編集したものです。 ――あらゆるイベントの開催が自粛に追い込まれています。いまエンタメ業界の現場はどういった状況なのでしょう。 【堀】 はっきりいって、八方塞がりです。2月末に政府からイベントの自粛要請が出て以降、当社では新型コ