2019年1月29日、橋本治さんが逝去されたので思い出したのですが、青土社『ユリイカ』2010年6月号(橋本治特集号)で、エッセイ『甘美な忘却、キャラクターになりたいひとびと。』を書かせていただきました。 子供の頃に読んでいた『ハイスクール八犬伝』とライトノベル黎明期の思い出を書いたのですが、覚書のつもりで再録いたします。 noteは登録だけして、まともに使ったことがなかったので、試しに課金設定をしてみましたが、全文公開ですので、よろしければ「鬼はそと福はうち」というか、節分の豆を投げつけるような投げ銭でよろしくお願いいたします。 現在、だいたいの青少年向け娯楽小説は、「表紙や挿絵にアニメ調のイラストを多用して(日経BP『ライトノベル完全読本』Vol.1より)」キャラクターへの感情移入を促すように作られていて、「ライトノベル」という呼称で括られていますが、実は、八〇年代の橋本治さんもそうい