NISAの口座数が1000万口座を超えた。もちろん、全ての口座が「稼働」しているわけではないだろうが、資産運用に対する関心が高まっている。 また、最近は「フィンテック」という言葉を頻繁に聞くようになり、その1カテゴリとして、顧客に投資をアドバイスする「ロボアドバイザー」と呼ばれているシステムとプログラムが注目されている。たとえば、投資啓蒙書のベストセラーである『ウォール街のランダムウォーカー』(井手正介訳、日本経済新聞社。このほど第11版の翻訳が出版された)の著者バートン・マルキール氏は、ロボアドバイザーの大手業者である米ウェルスフロント社のCIO(最高投資責任者)に就任した。日本にも、ロボアドバイザーを使ったサービスを提供する業者が登場している。 このように資産運用ビジネスが活況を呈することは、長年「貯蓄から、投資へ」を標榜する政府や金融業界にとってもいいことだし、今後、公的年金の給付水