本書の中に「完全記憶力(トータル・リコール)」という言葉が出てきます。何かを暗記するという記憶(インプット)に加えて、そこから意味のある記憶を意のままに思い出す(リコール)こと。この2つがそろってはじめて完全な記憶と呼べる、というわけです。 ここで言う「意味のあるなし」は主観的なものです。何を大事にしているかは一人ひとり異なるからです。それゆえに、万人向けの効率的なライフログのとりかた、という方法論を体系化することは困難でしょう。 代わりに、自分にとって意味のあるライフログのとりかたを確立するための手順は体系化できそうです。それが、今回ご紹介する記事の内容です。 僕なりにまとめると、次の3つが外せないポイントだと考えています。 1.記録の対象を明確にしておく 2.記録のトリガーを用意しておく 3.記録の負荷を極小化しておく 1の対象については、記事にもあるとおり「感情」「思考」「行動」の3