三栄会ツカザキ病院(兵庫県姫路市)は7月25日、網膜などを写した「眼底画像」のデータセット約1万3000枚を公開した。研究や教育目的なら無料で利用できる。AIの研究や、眼科医・AIの人材教育に使ってほしいとしている。 2011年から2018年にかけて、計5389人から収集した眼底画像だという。眼底画像のデータセットには、加齢黄斑変性症、緑内障、網膜剥離(はくり)、糖尿病など9種類の症例画像がタグとともに記録されている。 ツカザキ病院眼科は04年から臨床データベース構築に取り組んでおり、現在は7人のAIエンジニアが眼底画像の自動診断などを研究している。AIエンジニアチーフの升本浩紀さんは、「少子高齢化に対応していくには、ITによる医療の効率化や医療革新などが必要」とプロジェクトページで説明している。 関連記事 順天堂大、認知症の早期発見に「IBM Watson」活用へ 「同じ話を繰り返す」「