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思想史に関するGeheimagentのブックマーク (23)

  • 15世紀の哲学 ド・リベラ『中世哲学史』第10章 - オシテオサレテ

    中世哲学史 作者: アランド・リベラ,Alain de Libera,阿部一智,永野拓也,永野潤出版社/メーカー: 新評論発売日: 1999/09メディア: 単行 クリック: 9回この商品を含むブログ (10件) を見る アラン・ド・リベラ『中世哲学史』阿部一智、永野潤、永野拓也訳、新評論、1999年、576-591ページ。 15世紀を扱う10章は、書の体部分の最終章となっている。「混迷と抗争の時代」(576ページ)であった15世紀は、思想のうえでも多様性をしめした。人文主義が出現し、中央ヨーロッパに哲学が浸透した。旧い道と新しい道との対立が起こり、アルベルトゥス主義、トマス主義、ビュリダン主義が現れることでスコラ哲学の伝統は強化された。同時にこの時代は教会政治は混乱をきわめ、そのなかで宗教会議が大きな役割をはたした。会議には多くの神学者が関わっていたのであり、その重要性は哲学史のう

    15世紀の哲学 ド・リベラ『中世哲学史』第10章 - オシテオサレテ
  • アヴェロエスにおける神学者批判と宗教の効用 ド・リベラ『中世哲学史』 - オシテオサレテ

    中世哲学史 作者: アランド・リベラ,Alain de Libera,阿部一智,永野拓也,永野潤出版社/メーカー: 新評論発売日: 1999/09メディア: 単行 クリック: 9回この商品を含むブログ (10件) を見る アラン・ド・リベラ『中世哲学史』阿部一智、永野潤、永野拓也訳、新評論、1999年、210-218ページ。 アヴェロエスは、宗教、神学、哲学の関係について論じるにあたり、人間は『クルアーン』読解のレベルによって三つの階層に分けられるという前提から出発した。最下層は解釈ができない人々からなる。彼らは『クルアーン』の字義通りの意味しかわからない。最上層は確実な前提から三段論法を行うという論証的なやり方で『クルアーン』を解釈していける人々である。これは哲学者となる。これら二つの階層の真ん中に、三段論法は用いるものの確実な前提からではなく、蓋然的な前提から出発する者たちがいる。彼

    アヴェロエスにおける神学者批判と宗教の効用 ド・リベラ『中世哲学史』 - オシテオサレテ
  • 主体の考古学

    先の『空虚な参照』に続き、アラン・ド・リベラの『主体の考古学1–主体の誕生』(Alain de Libera, “Archéologie du sujet I — Naissance du sujet”, Vrin, 2007)を読み始める。すでに2巻目も昨秋刊行されているし、まだ続くようで、近年のド・リベラ哲学の主著ということになるのかしら。古代にはなかった「主体概念」が、中世のたとえばアヴェロエスの「思考するのは知性だ」といった議論を経て、いかにデカルトに着地することになるのかを追うというなかなか壮大な試み。まだやっと1巻の4分1(第一章の途中)まで眼を通したところだけれど、前著よりもとっつきやすいというか、なかなか読ませるものがある。第一章は全体の問題提起だけれど、大きなポイントは「付与的主体」と「内在的主体」という図式的対立とその転換を、どのように整理するかということにあるようだ。

    主体の考古学
  • アウグスティヌスとアフロディシアスのアレクサンドロス

    ド・リベラの『主体の考古学–第1巻』(Alain de Libera, “Archéologie du sujet, vol.1 – Naissance di sujet”, Vrin, 2007) を相変わらず読んでいるところ。第三章「付与論(attributivisme)の起源」では、魂をめぐる命題が「付与論」から「内在論」へと移行する重要な結節点にアウグスティヌスが位置することを改めて取り上げている。アウグスティヌスがベースとしている哲学的議論は、プロティノスにあることはよく知られているけれど、ド・リベラはもう一歩踏み込んで、そのさらに古層にはアフロディシアスのアレクサンドロスの『霊魂論』がある、と見ている。これはなかなか面白い議論だ(思想史的にではなく、あくまで哲学上の議論としてだけれど)。アレクサンドロスが物質論的に「魂は身体と分離しえず、物体の混成物に加わる態勢・潜勢である」と

    アウグスティヌスとアフロディシアスのアレクサンドロス
  • 久々にアフロディシアスのアレクサンドロス

    唐突ながら改めて思ったこと。アフロディシアスのアレクサンドロスはやっぱり面白い……というか、そのアレクサンドロスの注解テキストを解釈する研究も(が?)また面白い(笑)。アレクサンドロス自身がアリストテレスのギリシア人注釈家なわけだけれど、その読解そのものがさらに現代の研究者の解釈を呼び寄せている風で、なにやら二重三重に重ね塗りされている感じ。注釈が、もとのテキストをなんらかの形でこねくり回してみせる様が、なにやらとても興味深い気がする。以前にも、魂と身体、形相と質料の不可分性のようなことをアレクサンドロスが強調していて、しかもそれが区別されるのはあくまで認識の賜物であるといった、まるで唯名論の先駆けであるかのような議論をアレクサンドロスが展開している、みたいな話があった。で、今度は自然学絡みのアレクサンドロスの立場について、フランスの研究者マルヴァン・ラシッドがいろいろとまとめている。見て

    久々にアフロディシアスのアレクサンドロス
  • クラウベルクとデカルト主義 - THEOLOGIA ET PHILOSOPHIA

    Theo Verbeek, "Johannes Clauberg: A Bio-Bibliographical Sketch" in Johannes Clauberg (1622-1665) and Cartesian Philosophy in the Seventeenth Century, ed. Theor Verbeek (Dordrecht: Kluwer Academic Publishers, 1999), 181-199. 1622年にゾーリンゲンの比較的裕福な家に、ヨハネス・クラウベルクは生まれる。ゾーリンゲンのギムナジウムで学んだ後、コメニウス主義が盛んであったブレーメンに移り学びを続ける。ブレーメンでは、『形而上学』(1613)で名の知れた Johannes Combach (1585-1651) や、コメニウスやベーコンを吸収した Gerard de Neufv

    クラウベルクとデカルト主義 - THEOLOGIA ET PHILOSOPHIA
  • ヨハンネス・クラウベルクと心身問題 - THEOLOGIA ET PHILOSOPHIA

    Jean-Christophe Bardout, “Johannes Clauberg,” in A Companion to the Early Modern Philosophy (Blackwell, 2002, 2008), 129-138. Translated by Steven Nadler. 2014年7月発売の『科学史研究』にスティーブン・ナドラーの『スピノザ--ある哲学者の人生』(有木宏二訳、人文書院、2012年)の書評が掲載された。それを記念してではないが、ナドラーが編集した『初期近代哲学への手引き』から一紹介したい。 デカルト死後のデカルト主義は非常に興味深い。特にネーデルラント共和国での発展は、多様性に富んでおり、当時の知的レベルの高さが伺える。なかでもブログにすでに何度か登場しているヨハネス・クラウベルク(1622-1665)が有名である。 クラウベルクはア

    ヨハンネス・クラウベルクと心身問題 - THEOLOGIA ET PHILOSOPHIA
  • ルネサンスの星辰医学 占星術の変容から普遍医薬の探求へ | ヒロ・ヒライ | 学習院女子大学紀要

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    Geheimagent 2014/07/28
    平井さんの論文。
  • Amazon.co.jp: 科学の名著 第2期7: デカルト (著), 井上庄七 (編集), 小林道夫 (編集): 本

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    Geheimagent 2014/07/28
    これか、『哲学原理』の全訳。
  • 地球論におけるデカルト対ガッサンディ

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    Geheimagent 2014/07/28
    山田俊弘さんの論文。デカルトの地球論について。
  • 「文体」の変容(メモ) - Living, Loving, Thinking, Again

    反哲学入門 (新潮文庫) 作者: 木田元出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2010/05/28メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 45回この商品を含むブログ (48件) を見る 木田元*1『反哲学入門』からメモ。 近代の哲学書の文体はカントのあたりで大きく変わります。それはなぜでしょうか。 近代哲学を担う哲学者の職業が変わるからです。カント以前の近代の哲学者に大学の先生はほとんどいませんでした。デカルト、マルブランシュ、スピノザ、ライプニッツといった十七世紀の大陸系の哲学者も、ルソー(一七一二−七八)やヴォルテールやディドロら十八世紀のフランスの啓蒙の哲学者も、ロック、バークリ、ヒュームといったイギリスの哲学者も、みな在野の知識人だったり、政治家だったり、外交官だったり、せいぜい僧侶でしたので、を書くときも一般の知識人を読者に想定し、平明な文章で書くのが常でした。あまり特別な専門

    「文体」の変容(メモ) - Living, Loving, Thinking, Again
    Geheimagent
    Geheimagent 2014/06/16
    哲学の専門職化と文体の変化
  • 天の高貴と地の卑俗 ヒライ「ルネサンスの星辰医学」 - オシテオサレテ

    ヒロ・ヒライ「ルネサンスの星辰医学 占星術の変容から普遍医薬の探究へ」『学習院女子大学紀要』第16号、2014年、23–41ページ。 https://www.academia.edu/6316894/Astral_Medicine ルネサンス期における医学理論と実践のうちで、天界にいかなる意義と役割とが与えられていたかを概観した論考である。医学が考察の対象とするのは人体であり、人体はこの地上にある様々な事物のうちの一つなので、医学における天体の影響を考察するものは自ずと、この世界において天と地がいかなる関係に立つかというスケールの大きな考察に導かれた。この領域を探求している研究者はきわめて少なく、論でまとめられている内容が、実質的にいま人類が手にしている知見の先端である。 著者によれば、ルネサンス期における天界の理解は、二人の著名な哲学者によって対照的な規定のされ方をしていた。一人はピコ

    天の高貴と地の卑俗 ヒライ「ルネサンスの星辰医学」 - オシテオサレテ
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    Geheimagent 2014/04/06
    草稿チェックしてたけど、最終稿読む余裕がないでいる……
  • グーグル、インテル、MSが注目するベイズ理論:スペシャルレポート - CNET Japan

    今日のコンピュータ界を動かす18世紀の確率論 今日のコンピュータ界をリードする権威ある数学者の1人であるThomas Bayes(トーマス・ベイズ)は、他の数学者と一線を画する。ベイズは神の存在を方程式で説明できると主張した人物だ。そんな彼の最も重要な論文を出版したのはベイズ人ではなく他人であり、また、彼は241年前に亡くなっている。 ところが、なんとこの18世紀の聖職者が提唱した確率理論が、アプリケーション開発の数学的基礎の主要な部分を占めるようになっているのだ。 上記数式はベイズの定理を示したものである。難解な記号の羅列に見えるかもしれないが、大雑把に言うと何かが起こる可能性はその事柄の過去の発生頻度を使ってほぼ推測ができるということだ。研究者はこの考え方を遺伝子研究から電子メールの選別にまで応用しようとしている。 ベイズ定理の数学的な詳細説明はミネソタ大学のウェブサイトに掲載されて

    グーグル、インテル、MSが注目するベイズ理論:スペシャルレポート - CNET Japan
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    Geheimagent 2014/03/05
    ベイズって古い人だったの……。
  • 深井智朗監修『ティリッヒとフランクフルト学派—亡命・神学・政治』 - THEOLOGIA ET PHILOSOPHIA

    深井智朗監修『ティリッヒとフランクフルト学派—亡命・神学・政治』法政大学出版局、2014年2月、p.293+v+(33)、ISBN 978-4588010057、定価3,500円+税。 思想を理解するには、思想家の文章(テクスト)を読むだけでは十分ではなく、文脈(コンテクスト)を理解しなければならない。これは使い古された台拭きのように繰り返しいわれてきた文句である。しかし、実際に思想の文脈を理解しようとすると、多くの困難に出会うのも事実である。困難の一つに、コンテクストの多様性の問題がある。その思想家の時代背景、影響を受けた著作、記した書簡、社会構成、すべて文脈である。では、どの文脈をみれば思想を深く明確に理解することができるのだろうか。その手がかりを書は示してくれる。 監修者の深井智朗氏がドイツに留学中、遭遇した神学研究の方法論には、対立する二つのものがあった。ひとつは、氏の指導教官で

    深井智朗監修『ティリッヒとフランクフルト学派—亡命・神学・政治』 - THEOLOGIA ET PHILOSOPHIA
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    Geheimagent 2014/02/13
    ティリッヒ、なにかで読もうと思ったんだが、きっかけを忘れた。
  • フランシスコ・スアレスは中世の思想家か近代の思想家か? - THEOLOGIA ET PHILOSOPHIA

    Victor Sales, “Francisco Suárez: End of the Scholastic ἐπιστήμη?” in Francisco Suárez and His Legacy: The Impact of Suárezian Metaphysics and Epistemology on Modern Philosophy, ed. by Marco Sgarbi, ed. (Milano: Vita e Pensiero, 2010), 9-28. 中世と近代の狭間とも呼べる初期近代(1500-1650)という時代を扱う思想史においては、様々な思想家や概念が近代の端緒といわれてきた。なかでも常に多くの思想史家の注目を集めてきた思想家に、フランシスコ・スアレス(1548-1617)がいる。ハイデガー、マッキンタイヤー、マリオン、ローズマンらは、スアレスに近代思想へ

    フランシスコ・スアレスは中世の思想家か近代の思想家か? - THEOLOGIA ET PHILOSOPHIA
    Geheimagent
    Geheimagent 2014/02/13
    スアレス
  • 公開シンポジウム「人知の営みを歴史に記す : 中世・初期近代インテレクチュアル・ヒストリーの挑戦」報告記

    Geheimagent
    Geheimagent 2014/02/07
    加藤さんがやっぱりカッコよかった
  • Ars historica - Wikipedia

  • まとめよう、あつまろう - Togetter

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    まとめよう、あつまろう - Togetter
  • ローレンス・プリンチーペ『錬金術の秘密』序章 - 冥王星日記

    Lawrence M. Principe, The Secrets of Alchemy (Chicago: The University of Chicago Press, 2012), 1–7. The Secrets of Alchemy (Synthesis) 作者: Lawrence M. Principe出版社/メーカー: Univ of Chicago Pr発売日: 2012/11/01メディア: ハードカバー クリック: 6回この商品を含むブログ (6件) を見る 最近ついに発売された西洋錬金術の通史を入手したので、イントロを読んでみました。 ーーーーーー 錬金術は今日にも多くの仕方で生き残っています.小説などの題材に取り上げられたり、錬金術という語が持つイメージを利用した書物のタイトルがつけられたりしています.それだけでなく,大学の研究者を含む,かなりの人々が実践的な金属

    ローレンス・プリンチーペ『錬金術の秘密』序章 - 冥王星日記
    Geheimagent
    Geheimagent 2012/12/08
    へ〜 >不死性をもたらすエリクシルという概念は中国に特有のもの
  • 講義資料 - labyrinthus imaginationis

    Researchmapの「資料公開」に、後学期に行っている授業のスライド資料を公開しました【リンク】。 授業準備として作っているスライド資料は、十分な時間をかけて作れるわけではなく、研究としても価値のあるものではないので、公開に消極的でしたが、授業でスライド資料を配布しても教育上の効果があまりなく、またコピーの手間もかかるので、WebでUpすることにしました。 最近は、板書を中心にアドリブで授業をするのが気に入っており、スライドは補助的に用いる度合いが徐々に高くなってきています。しかし、スライドは、いちおう形として残るし、今後も手を加えて改良・改訂していけるので、できるだけ準備していきたいと思います。 至らない点は多々あると思いますが、ご意見・ご批判のほど、よろしくお願い致します。

    講義資料 - labyrinthus imaginationis