わたしはシャマラニアンなので、『ハプニング』も面白く鑑賞しました。ただ、シャマランの中ではまあまあ程度の出来だとは思います。どんな監督でも、成瀬でもジョン・ウォーターズでも、一定テンションのフィルモグラフィーはありえないし、P.T.A.ですら(これが一番好きという人も周りにいるが)『パンチドランク・ラブ』は30年後にP.T.A.評論が書かれる際、筆頭にあげられる作品ではないことはファンの人にもわかるわけで、『ハプニング』もシャマラン史の中では目立たない作品にはなっていくと思う。 本作のオチが明瞭じゃないというのも、確かに鑑賞前の高まりすぎた期待に応えきれないものだけれど、予想外のサスペンスというのを毎回作るうちの、オチのつけかたに関するおそらく試行錯誤の一環であったと思うし、今回のチャレンジングを(ンー・・・)と顧みたりするなら、作り手も次は違うパターンを狙ってくるでしょう。だから、これは