横浜市港北区の60歳代男性からの119番で出動した港北消防署の救急隊が昨年12月、市消防局消防司令センターの誤った指示で、男性宅の2軒隣にある同姓の別人宅に到着してしまい、その約30分後に男性宅に入っていたことが7日、わかった。 男性は発見時、心肺停止状態で、搬送先の病院で死亡が確認された。 市消防局によると、男性から「心臓の具合が悪い」と119番があったのは昨年12月17日昼。固定電話から通報があった場合、同消防司令センターのシステムには、登録してある世帯主と住所が自動的に表示される。センター担当者は、男性の氏名などを把握していたが、男性宅と同じ番地で、2軒隣にある同姓の人の家を、誤って出動先として指示。救急隊は通報から6分後に指示のあった家に到着したが、1階が施錠されており、別の消防隊員らと2階窓から家の中に入った。 しかし、家は留守で、通報のあった番号に電話しても家の電話が鳴らないこ