青森県は、新県総合運動公園陸上競技場の設計コンペを実施した結果、伊東豊雄建築設計事務所を最優秀提案者に特定した。近く契約する予定だ。次点は日本設計だった。履行期限は2014年3月21日。14年度に工事を発注し、17年3月の完成を目指す。概算工事費は126億3900万円(税込み)としている。 コンペには7者が参加。うち5者に提案書の提出を求め、27日に審査委員会(委員長・小野田泰明東北大大学院教授)がヒアリングと最終審査を行った。 伊東事務所は、里山と低地が相互に貫入し合う「谷戸」の自然環境を生かしたスタジアムを提案。地中熱や風のコントロールによって自然エネルギーを徹底利用、樹木を連想させる屋根によって周囲の自然と一体化し、雨や雪、強い日射を防ぐとしている。 特に雪や風対策として、風を利用し全体として積もりにくく、先端部も付着しにくい屋根形状とするほか、大屋根やスタンドの形状、ランドス