経営思想にも流行がある。ひところ、猫も杓子も持ち株会社体制に移行したが、その揺り戻しがきた。持ち株会社を廃止する会社が出てきた。なぜか? コニカミノルタホールディングス(HD)は、2013年4月1日付で純粋持ち株会社を廃止する。複写機など情報機器のコニカミノルタビジネステクノロジーズ、薄型ディスプレー用フイルムなど機能材料を扱うコニカミノルタアドバンストレイヤーなど、7つの事業会社を吸収合併し、社名をコニカミノルタに変更する。 「意思決定を迅速化して、新規事業に人材などを機動的に配置できるようにする」と持ち株会社廃止の理由を述べている。 コニカミノルタHDは03年8月、カメラ・写真用フィルムメーカーのコニカ(旧・小西六写真工業)が株式交換によりカメラ・複写機メーカーのミノルタを完全子会社になったのを機に発足した。持ち株会社の下に情報機器、オプト(光学)、カメラ、フォトイメージング、計測機器
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