自民党内の各派閥の議員数で、派閥に属さない無派閥議員が48人(読売新聞社調べ・以下同)と“最大勢力”になったことが分かった。 石破茂前政調会長ら4人が額賀派を退会したことに伴い、無派閥が増えて、最大派閥の町村派を上回った。党幹部は「結党以来初めてではないか」と話しており、「派閥溶解」の進行を印象づけている。 額賀派ではこのほど、石破氏と、石破氏に近い小坂憲次前参院幹事長、鴨下一郎前政調会長代理、河井克行衆院議員の4人が離脱。これにより、2009年の衆院選直後に36人だった額賀派は30人を切り、第2派閥の座も古賀派に明け渡した。 額賀派は1987年に結成され、「鉄の団結」を誇った竹下派(経世会)の流れをくむが、求心力の衰えは隠しようもない。