フェイクドキュメンタリー、もしくはモキュメンタリーと呼ばれる映像ジャンルがある。 現実の出来事を素材とするため制約がかせられているドキュメンタリーの表現方法を模して、虚構の出来事に擬似的なリアリティを生み出したり、撮影者の意図を強く観客に意識させる手法だ。低予算を逆手にとった演出もできる。 もちろん、ドキュメンタリーも映像作家が演出し編集した作品であることは変わらない。モキュメンタリーの先駆作には、当初はドキュメンタリーとして制作されていた映画『人間蒸発』や、演出過剰な結果として現在ではモキュメンタリー視されているヤコペッティ監督作品も存在する。 明らかなフィクション作品としては映画『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』等から有名になった手法で、現在のTV番組では『タイムスクープハンター』が人気を集めている*1。 超常的な出来事を題材にしたモキュメンタリーホラーは明らかにフィクションだ。しかし