長谷部恭男・早稲田大教授(憲法)と杉田敦・法政大教授(政治理論)の2人の学者の意見を朝日新聞の高橋純子記者(現論説委員だと思う)が聞いて対談形式に構成してまとめる記事は、一昨年(2013年)末の特定秘密保護法成立の際、賛成論の長谷部氏と反対論の杉田氏の意見を対比させたところから始まった。従って、その当時には朝日お得意の「両論併記」であり、かつ高橋記者はかつて「『右』も『左』もない脱原発運動」をもてはやす記事を書いた人だから、なんだかなあと思っていた。 しかし、両氏は安保法にはともに反対の立場に立つ。特に長谷部氏が6月4日に国会に自民党推薦で参考人招致されて、「安保法案は違憲」と断言したことが、安保法案反対運動が盛り上がるきっかけになった。 安保法に関する両氏の意見を高橋記者がまとめた記事が9月27日の朝日新聞に載った。普段は、高橋記者が両氏に別々に取材し、それを対談形式に構成しているのだろ