米大統領選の元副大統領候補、サラ・ペイリン氏が27日、オバマ米大統領の広島訪問を「私たちが始めたわけではない戦争を、米軍が終わらせたことが間違いだったと最高司令官(大統領)が示唆した」などと非難した。サンディエゴ市で開かれたドナルド・トランプ氏の集会で語った。 この週末は戦死者を悼む米国の祝日、メモリアルデーを含めた連休で、ペイリン氏は「このタイミングで民主党の指導者が謝罪の旅に出ているのはいいことなのか」とも語った。オバマ氏の広島訪問を原爆投下の「謝罪」だと考える米市民もおり、この集会でも参加者から同様の声が聞かれた。 共和党の大統領選候補の座をほぼ手にしているトランプ氏は、この日の集会でオバマ氏の広島訪問について「謝罪しない限りは、たいへん結構なことだ」と語った。(サンディエゴ=真鍋弘樹)