水俣病の治療・研究で知られる原田正純氏をとりあげた NHK の ETV特集「“水俣病”と生きる〜医師・原田正純の50年〜」(10年5月16日放映)のなかで、原田氏は次のように語っていた(大意)。“医学は中立でなければ、という批判がある。お前は患者側じゃないか、と。しかし医学はなにのためにあるのか? 同じ力関係の者同士が対立しているのであれば「中立」というのはあり得るかもしれない。しかし圧倒的に力の強い側と圧倒的に弱い側とがあったときに、中立というのは強い側に協力していることになる……”と。水俣病に限らず、また医学に限らず、さまざまな局面に通じることばだろう。
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