ホンダの軽トールワゴン『N-WGN(Nワゴン)』で4200kmほどツーリングを行う機会があったので、インプレッションをお届けする。前編は走り、乗り心地、運転支援システムなどについて述べた。後編ではツーリング雑感、パワートレイン、居住性&ユーティリティなどに触れていきたい。 ミニマリズムの権化のようテストドライブしたNワゴンは車両価格136.4万円の「L Honda SENSING」。ハイテク装備満載でクルマの値段がうなぎのぼりになっている今日において、フルスペックの運転支援システムを備えたクルマとしてはほぼ限界と言える価格付けであろう。3万円くらいのディスプレイオーディオを付け、スマホナビをミラーリングすればいいと割り切るならばこのお値段の状態で乗っても大きな不満は出ないことだろう。 現代のクルマは完全に過剰装備状態である。自動車メーカーは収益確保のため、いろいろな装備を企画し、実用化する