これまでみてきたように、インフレ(モノのねだんが上がり続ける)でも、デフレ(モノのねだんが下がり続ける)でも、みんな安心してお金を使えなくなりますね。モノのねだんが安定している−言いかえると、お金の価値(かち)が安定している−ということは、私たちが安心してくらすためにとてもだいじなことです。 それぞれのモノのねだんはいろいろですが、世の中のモノのねだん全体のことを、物価(ぶっか)といいます。モノのねだん、つまり物価の安定のために、日本銀行が行うしごとを「金融政策(きんゆうせいさく)」といいます。 景気がよいと、モノがよく売れて、お店や会社がもうかって、お給料もふえて買い物をするからさらにモノが売れて……よいことばかりのようにみえます。 でも、景気がよくなりすぎると、買いたい人が多すぎて、どんどんモノのねだんが上がっていき、インフレになってしまいます。インフレになると、お金の価値(か