2008年のノーベル物理学賞で注目を浴びている素粒子物理学。TVやニュースでも多く報道されたので「小林・益川理論」、「素粒子」、「加速器」、「ヒッグス」、「CP対称性の破れ」などの単語を聞いた人も多いのではないだろうか。いずれも身近でない単語ばかりだが、なかでも「加速器」は非日常的なハードウェア群ということもあり、受賞のニュース以降、つくばにあるKEKの実験施設の様子が頻繁に露出するようになった。 KEKは正式には高エネルギー加速器研究機構という大学共同利用機関で、ニュースで見かける加速器はKEKのBファクトリーだ。Bファクトリーは「小林・益川理論」を実験的に証明し、ノーベル賞受賞の決定打となったものだ。 東海村では大強度陽子加速器施設「J-PARC」の建設が、2009年4月1日からの始動に向けて進められている。ノーベル賞受賞に伴い、文部科学省がさらなる整備前倒しの方針を固めたというニュー
8月のIDF取材から、持って行くアイテムを1つ変更した。主にホテルの客室内で複数のクライアント間でインターネット接続を共有する目的で、旅行用の小型無線LANアクセスポイント兼ルーターを持参するのだが、それをNETGEARのトラベルルーター「WGR101」から、ASUSTeKの「WL-330gE」に変更したのだ。 筆者の場合、出張時はホテルの部屋で原稿を書くPC(最近はMacBookが多い)、イベント会場等で持ち歩くPC、iPAQやiPod touchのようなPDAの、計3デバイスを持ち込む。これら3つのデバイスでインターネット接続を共有するために、無線LANアクセスポイント機能を備えたルーターがあると便利だ。 米国のホテル、特に都市部のホテルは、たいてい定額でのインターネット接続サービスを提供している。新しいホテル、大手チェーンのホテルであれば、インターネット接続はケーブルであることが多い
先週、iPhoneが発表されて以来、あまりにこの話題に引っかけた記事が多く、取り上げるのを避けていた。 それらの記事を眺めていて予想外だったのは、iPhoneの取り上げられ方の大きさ。もちろん話題の製品ではあるだろうが、今やテクノロジウォッチャーだけでなく、中学生から主婦、サラリーマンは言うに及ばず、携帯を重要なビジネスツールとして活用している水商売の御姉様方の間でも話題が沸騰中なのだとか(なんでも、SMSの履歴が宛先ごとに履歴として残って見えることと、アドレス帳の情報がリッチなところが最高に良いのだそうだ)。 もう1つは、意外にもFeliCa非搭載がネガティブな要素として話題になっていないこと。都心ではSuica電子マネーが使える場所が増えているので、確かにSuica自動チャージ機能付きクレジットカードがあれば、さほど不便ではないのかもしれない(唯一、新幹線の特急券が移動しながら買えない
日立グローバルストレージテクノロジーズ(以下HGST)が世界で初めて容量1TBを達成したHDD「Deskstar 7K1000」の登場から1年半が過ぎ、Seagate、Western Digital(以下WD)、Samsungが相次いで1TB HDDを発表・発売した。 2008年6月現在、当初5万円台だった1TB HDDが2万円前後で入手できるようになり、ようやく普及期に入ったと言える。また、ボーナスシーズンとなり、HDDの容量アップを図ろうとするユーザーも少なくないだろう。そこで今回は1TBのHDDに焦点を絞り、現時点で市場に出回っているポピュラーな5製品をテストしてみたい。 なお、テストに使用した環境は、Core 2 Quad Q6600(2.40GHz)、メモリ2GB、Intel X38 Expressチップセット(純正マザーボード)、GeForce 8800 GTビデオカード、OS
■山田祥平のRe:config.sys■ iPhone 3G登場は、多様化する音楽ファンの期待にどう応えるのか 新iPhoneが発表され、日本でもソフトバンクモバイルから発売されることが決まった。7月11日を楽しみにしている方も多そうだ。ぼくはたぶん買わないと思うけれど、ついでにバージョンアップされるiPod touchで、その恩恵が得られるのがうれしい。 ●音楽の聴き方の多様化、あるいは高齢化社会 iPhoneを買わないであろう理由は、おサイフケータイの便利さに、どっぷりとはまってしまった今、もう、Felica非搭載の端末というのはありえないなというのが正直なところだからだ。iPhoneがどんなに優れていたとしても常用することはなさそうだ。だが、音楽を聴くためのデバイスとして、今、使っている携帯電話端末は物足りず、結局は、携帯電話とiPodの二本立て状態が当分続くことになるだろう。 自分
Appleの開発者向け会議「Worldwide Developers Conference(WWDC)」の開催を再来週に控え、3G携帯電話ネットワークに対応したiPhoneの噂が広がっている。 本当に日本で扱うのか? 日本独自の携帯電話文化にどのように対応するのか? 料金プランや端末価格がどうなるのか? ネットワークオペレータ(キャリア)はどこになるのか? など、疑問の多いiPhone関連の情報だが、どうやら日本でのiPhone発売は間違いないようだ。 “日本での発売が間違いないだろう”という情報の根拠に関しては、情報源の特定を避ける上でもここで紹介できないが、周辺の情報をまとめた上で、日本版iPhoneの姿を予想してみよう。 ●3G iPhone発表はWWDC初日 まずWWDC初日の基調講演におけるiPhoneの3Gネットワーク対応発表だが、これは最近のAppleの動向からして、ほぼ間違
Googleが狙っているのは、“電波革命”だろうか。同社が米政府に提案している“ダイナミックオークション”が、電波は政府が管理して割り当てるものという常識を崩し、ワイヤレス市場に新しい体制をもたらす可能性がある。 ダイナミックオークションは、一定の帯域内で、電波が空いている時間や場所をデバイスが動的(ダイナミック)に検知できるようにし、さまざまな通信業者がリアルタイムにオークションで帯域を購入できるようにするプランだ。Googleは、DTVチャンネル間に空けることになっている帯域や、ある時ある場所でライセンシー(免許業者)が使っていない帯域で、免許を持たない業者が、ライセンシーからオンデマンドで帯域を競り買いできるようにしようと提案している。 ダイナミックオークションが実現すると、大手キャリア以外の業者が使える広い帯域が出現し、小規模でも、優れた技術と優れたビジネスモデルを持っている者が成
5月6日(現地時間) 公開 米Microsoftは6日(現地時間)、Windows XP向けのClearTypeフォント「メイリオ 5.0」をダウンロードセンターで公開した。ファイルサイズは8.5MB。 メイリオは初の日本語ClearTypeフォントで、RGBのサブピクセルで補完して表示し、ジャギーを抑えてフォントをより精細に見せることができる。Windows XPではClearTypeに対応していたものの、欧文フォントのみ搭載しており、日本語ClearTypeフォントであるメイリオはWindows Vistaにのみ標準搭載されていた。 今回公開されたXP向けのメイリオをインストールすれば、Vistaと同様にWebブラウザなどからメイリオを指定して、表示や印刷を行なうことができるようになる。 なお、ダウンロードにはWindows Genuine Advantageプログラムにより、正規のW
10月4日(現地時間)、MicrosoftはWindows XP ServicePack 3(SP3)のβ版を、同社のβテスター向けサイトなどを通じて配布を開始した。XPにとって最後のメジャーなサービスパックになると言われているSP3は、今後βテストを経て、2008年前半のリリースが予定されている。 今回はその公開されたばかりのXP SP3のβ版を利用して、その内容などをチェックしていきたい。 ●XP SP3、先週末よりβテスト開始 Windows Vistaの登場後に、XPへのアップデータが必要なのかという疑問があるかもしれない。確かにVistaは新しい3Dユーザーインターフェイスなど魅力的な機能を備えているとはいえ、インストールするにはそれなりのハードウェアへの投資が必要なことは以前の記事でも触れたとおりだ。GPUがDirectX 9に対応していない、メインメモリが512MBしかないな
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