ビジネスパーソンの間で「統計学」がブームになっています。難しそうな学問がブームになることは、過去にも度々起きてきました。心理学、哲学、行動経済学などの本が書店の棚で幅を利かせた時代があります。その時代の空気やビジネスの成功事例の話題などが絡み合って、普段はあまり関心を持たれないアカデミックな世界が脚光を浴びる。そこに何らかの答えやヒントを探そうとする人が増えるのです。 今起きている統計学ブームは、この1~2年のキーワードである「ビッグデータ」「データサイエンス」の背景にある学問として、その基礎知識を知っておきたいと考えるビジネスパーソンが増えたということでしょう。ブームを加速したのが、今年1月に発売された『統計学が最強の学問である』(西内 啓著、ダイヤモンド社)という本のヒットです。 かくいう私も、統計学に関する本をちょうど出したところです。その名も『仕事に役立つ統計学の教え』(日経BP社
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