米連邦準備理事会( FRB )は16日開いた米連邦公開市場委員会( FOMC )で、最重要の政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を現在の年1.0%から大幅に引き下げ、年0.0-0.25%にすることを全会一致で決定、即日実施した。米国として史上初めて事実上のゼロ金利政策に踏み込む。同時に長期国債の買い入れ検討なども表明。市場への資金供給量の拡大を金融政策の柱とする量的緩和の導入を正式に決めた。 米政策金利の誘導目標がゼロ%台に低下したのは初めて。FF金利の誘導目標は日銀の政策金利である無担保コール翌日物金利の誘導目標(年0.3%前後)を下回った。日米の政策金利の逆転は1993年2月以来、約16年ぶりとなる。 FRB がFF金利の誘導目標に幅を持たせたのは初めて。ゼロ金利が近づき、FF金利を一定水準に厳密に日々誘導するのが困難になったためとみられる。