体内時間、生物の体内に備わっている、時を刻む仕組みのことで、完全な暗室(もしくは完全な明い場所)に生物を閉じ込め、外部とは隔絶した環境に置いても、およそ24時間前後の周期で、寝たり、起きたり、食べたり、生殖分裂を繰り返す、その周期をつかさどる仕組みのこと。 理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの粕川雄也専門職研究員や慶應義塾大学先端生命科学研究所の杉本昌弘特任講師などの研究チームは、この体内時計を採取した血液から簡単に知る方法を開発したそうだ。 ヒトの体内時計は、睡眠や目覚めなどの行動、生理現象に関わるさまざまなホルモンの分泌、心臓や血管の障害の発症などにも影響していると言われている。しかし体内時計には個人差があり、健康な人でも5~6時間、交代制の勤務者の場合は10~12時間もの幅でばらつきがある。 この画像を大きなサイズで見る 研究チームは、協力者3人に温度や明るさが一定の室内で3