この項目では、主にヤレドの子エノクについて説明しています。カインの息子エノクについては「エノク (カインの息子)」をご覧ください。 エノク(ヘブライ語: חנוך, חֲנוֹךְ; ギリシア語: Ενώχ, Enōkh, エノフ; アラビア語: إدريس, イドリース; 英語: Enoch, イーノック、イノック)は、旧約聖書の『創世記』や、エチオピア正教では旧約聖書の正典に含まれる『エノク書』、『ヨベル書』にその名前が現れる人物。エノクとは「従う者」という意味。ヤレド(イエレド)の子、メトセラの父とされる[1]。ここでいうエノクはカインの息子ではない。 概要[編集] 創世記の記述[編集] 『創世記』では、エノクという名前は二度現れる。 初めは4章17節であり、カインの子としてその名が記される。カインは建てていた町に彼にちなんでエノクとつけたという[2]。 二度目は5章21節から2