● リード 日本の長年の夢、国産ジェット旅客機の開発が少しずつ現実味を帯びてきました。50年ぶりの国産旅客機開発ということもあり、日本初の国産ジェット旅客機MRJは、当初の予想通りには計画が進まず、一進一退を繰り返してはいますが、来年中の初飛行に向けた調整に入っています。 日本にとって、国産旅客機の開発は、どのような意味をもつのでしょうか。 今夜は、その現状と、課題について考えます。 ● 航空機産業が日本を救う? (VTR1) 世界の航空機産業は今、大きく成長しています。世界経済が低成長に苦しむ中でも、アジア太平洋を中心に、世界の旅客機の需要は、今後20-30年にわたって、平均5%以上拡大し、2030年には2.7倍もの大きさになるといわれています。 航空機は高度な技術のかたまりで、部品数も、自動車の100倍の300万点もあり、技術的、経済的波及効果が極めて大きいといわれます。そ