2018年03月30日00:38 カテゴリ 潮が引く時 阪神電気鉄道の空売りをほとんど最高値で買い戻した時、僕の資産は文字通りすっからかんになっていた。つい2ヶ月前には600万円あったのだ。それがきれいさっぱり消滅してしまった。いや、正確にはゼロではなかった。大損をしたことで還付金が数十万円戻ってきていた。当時は優遇税制で税率が10%の時代だった。 自分が単なる恐れ知らずのバブルキッズであれば、一発ぶん殴られたことで目を覚ましたかもしれない。だが、僕は底抜けのアホであり、救いようのないギャンブル狂いだった。一度は真面目に働いて金を貯めようと決心したし、担がれている時には頼むから借金だけはやめてくれ!と天を何度も仰いだ。それなのに、いざ救ってもらうと素知らぬ顔で僅かな残り金を小型株の決算持ち越し勝負に賭けてしまったのだ。 そして僕はその賭けに勝った。大勝利だった。ライブドアショック直前の20