日本語には相反する意味を持つことわざが、非常に多い。 「好きこそ物の上手なれ」と「下手の横好き」 「君子危うきに近寄らず」と「虎穴に入らずんば虎子を得ず」 「二度あることは三度ある」と「三度目の正直」などなど… 「蛙の子は蛙」と「鳶が鷹を生む」の関係も、その典型的な例と言えるだろう。前者は子の性質や能力は親に似るものだということであり、後者は突然変異のように優れた子供が生まれるケースを指している。 「どっちやねん」とでも言いたくなるところだが、両親から受け継いだ遺伝子に基づいて素質を引き継ぐのが普通である ー そんな感覚が、どちらのケースにおいても根底に潜んでいるのだと思う。 ヒトの才能・身体能力をめぐっては、古くから「生まれか育ちか」という論争が繰り広げられてきた。身の回りを見渡しても、”生まれながら”と言いたくなる人もいれば、育ちで克服したとしか言わんばかりの”努力の人”もいる。 それ
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