ダメ元で小さな頃から子どもに楽器を習わせている方、月々の月謝は決して無駄にはならないだろう。カナダのコンコーディア大学その他の共同研究では、幼少期に音楽に触れることで脳は飛躍的に進化し、その子の生涯にわたり大きな財産となることがわかったという。 同大学は調査に際し36人の音楽家を募ったが、うち半数は7歳以前に楽器を習い始めた人たち、残りの半数はそれ以降に楽器に触れるようになった人々だったという。両者共に楽器の練習量や経験は同程度。この人たちと音楽にまったく触れたことのない人々を比較検証した調査では、脳内スキャンの他、運動神経テストを実施した。 楽器の演奏と運動神経は無関係と思われがちだが、早い時期に音楽を始めた人ほど、わずかな練習時間で初めての運動を正確に習得できたという。また脳内スキャンでも顕著な違いがあらわれ、小さいうちに楽器を習い始めた人ほど脳梁白質、つまり右脳と左脳のつなぎ目の部分