とうとうムバーラクが辞任した。 1月25日の大規模デモ以来、繰り返される民衆の抗議に押されながらも三週間弱、権力に固執し続けたが、くしくもイラン革命と同じ日、ムバーラク政権は民衆に倒される形となった。 暫定政権を担うのが軍であることには代わりがない。憲法や議会など、政治システムの変革がどう進められるかは、未知数だ。長い目で見たら何も変わらなかった、という結果にならない保証はない。 だが、今後どのような変化が訪れるにせよ、今回民衆運動の勝利が、決定的にエジプト社会の政治意識を変えたことは間違いない。 第一には、普通の人々が体制に挑戦することを恐れなくなったことだ。アラブの長期政権のほとんどが生き延びてきた理由は、現政権が倒れたときに訪れるであろう混乱と変動に、人々が恐怖を抱いたからである。慣れ親しんだコネ関係、暗黙のうちに了解される「超えてはいけない一線」――。長年のゲームルールがなくなった
第53回グラミー賞で見事、最優秀インストルメンタル・ソリストパフォーマンス賞を受賞したピアニスト内田光子。「世界のウチダ」と呼ばれる彼女は、いったいどんな人なのだろう?1948年、静岡県熱海市生まれの現在62歳。幼少より音楽を学び、12歳で外交官であった父親の赴任先ウィーンへ。そして、1963年にウィーンでデビュー以来、演奏会やピアノ作品で世に知られるようになる。1972年にロンドンへ活動拠点を移してからは、モーツァルトのピアノ協奏曲の全曲演奏会などを経て、“モーツァルト弾き”として有名に。ベートーヴェン、シューベルト、シェーンベルクから現代音楽まで、幅広いレパートリーを演奏し、世界中の聴衆を魅了してきた。その名声は、2001年には英国のエリザベス女王から大英帝国勲章「CBE(コマンダー)」を、そして2009年には大英帝国勲章「DBE(デイム)」を授与されるほど。そんな彼女が、2008年に
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