超党派の議員約80人でつくる「死刑廃止を推進する議員連盟」(会長・亀井静香国民新党代表)は16日、国会内で総会を開き、死刑判決を言い渡す際には「裁判官3人と裁判員6人の全員一致」を要件とする法案をまとめた。現行の多数決(1人以上の裁判官を含む)より評決を厳しくすることで死刑判決を出しにくくし、将来的な死刑廃止につなげるねらいがあるという。議員立法で今国会への提出、成立を目指す。 法案は、裁判官だけの控訴審や上告審でも、死刑の判断は全員一致を要件とした。全員一致には至らないが死刑の意見が過半数の時は、仮釈放のない無期刑(終身刑)とする。死刑の存廃を含めた死刑制度を調査する機関を衆参両院に設けることや、2016年3月までは死刑執行をしないことも盛り込んだ。 議連は08年にも「全員一致」と終身刑を盛り込んだ法案をまとめたが、提出できなかった。16日の総会で亀井会長は「裁判員制度が始まり、死刑