プラトンに関する十一章 アラン/森進一 訳 1988年8月20日発行 筑摩書房刊 238ページ 「筑摩叢書 326」 目次 第一章 ソクラテス 第二章 プロタゴラス 第三章 パルメニデス 第四章 イデア 第五章 洞窟 第六章 ティマイオス 第七章 アルキビアデス 第八章 カリクレス 第九章 ギュゲス 第十章 袋 第十一章 エル <付>アリストテレスについてのノート ソクラテスの死のドラマ プラトンを読むということは、不思議な体験だ。プラトンの対話篇は、精緻な論理の積み重ねでわたしたちを魅惑してやまない。しかし、言葉の集積で構築された論理からは、なにかしら論理に対する不信感のようなものが立ち上ってきてはいないだろうか。 全集第1巻には、ソクラテスにたいしてなされた告発と刑死にかかわる一連の出来事を描いた4篇の対話が収録されている。『エウテュプロン』『ソクラテスの弁明』『クリトン』『パイドン』